今朝ババは、暫く前に親戚から貰ってあった南天の切り枝を玄関先に生けた。
これまで生けてあった晩秋の菊が長持ちしたので、年末から正月飾りを兼ねての南天は貰って以来、池の中で待機してきた。
こいつは、頗る長持ちするから正月飾りには重宝する。
昔から南天は庭木として、また縁起物の木、厄除けとして鬼門に玄関先や家の隅などに植えられてきた。
語呂合わせから「難転」、難を転ずる。
牧之庵の玄関脇にも植えられていて、真っ赤な実が出迎えてくれる。
赤い色は縁起が良く、魔除け、厄除けとして用いられてきたが、希に白色の実もある。
この赤と白色の実をセットで添えると、文字通りの紅白となり、お正月飾りとしては、これ以上の縁起物はない。
しかし、同じ南天でも白色のものは繁殖力が弱く自然に退化してしまう様だ。
以前、牧之庵にも数本の白色南天が植えられていたが、いつの間にか消えてしまった。
南天を知らない人でも、「南天のど飴」は何時となく聞き及んだ言葉、咳や喉に良いって事は知っているんじゃないの。
毒性もあると言われるが、使い方によって含有する成分は薬ともなる。
「薬が毒に成り.毒が薬になる」「毒薬転じて薬となる」
特に今年は南天の実の付きが良好で、平年では付かない場所の木まで沢山の赤い実を見せる。
生けた序でに実だけを切り取って、この前にも蔓籠に飾っておいた実を取り替えた。
出来れば、もう少し白色の実が欲しいんだが・・・・、残念ながらそうもいかなく、古い物の転用らしい。
大掃除の年の瀬を目前にして、ジジもしめ縄に赤い南天の実を添えて、また一つ歳を重ねる。
明けて6回目の「亥」。蕎麦屋のジッチャマは年男!
もう、猛進はとっても無理。モ〜ウ進(冷めた語呂、牛の鳴き声のつもり)じゃよ。
最後に「薬も過ぎれば毒となる」、 年末年始の心構え。
薬は程々にいこうぜよ(誰それに言ってる訳じゃなし、自重自戒のつもりらしいが?)。