額にこぼれ落ちる汗が目に入って、染みるほどに吹き出てくる。
厨房は、さながらサウナそのもの。
この夏、最高の猛暑か?
路面が焼け暖まり、我慢できずに消設パイプ(雪を消すために、地下水をポンプで汲み上げ、路面に配管して水を流す設備)で水を流した。
茹で釜、天ぷら油、うどんの茹で鍋からの熱風が、蒸し暑さと合流して、作業環境は最高、不快指数は測定不能。
本物の夏の襲来だ!40度近くはあるだろうか?
作業に追われ、温度計の確認も忘れていた。
吹き返すそば釜からの熱風、天ぷら油が180度近くで煮えたぎり容赦なく熱気を照り返す。
その脇でうどん鍋が我負けじと吹き付ける。何とも心地よい瞬間だ。
汗はもうしょっぱくない。汗をかくなんて表現は通用しない。吹き出るって感じだ。
お陰様で両腕の内側には、今日一日で汗疹がびっしり吹き出ていた。
仕事中は痒いのは忘れていた。晩酌で暖まったからたまらない。これ以上の快感はない。
暫く、この連中とのお付き合いが続くのか?
そば粉もこの蒸し暑さで悲鳴を上げている。多湿は大敵だ。
この条件が、そば打ちにとっては苦痛の種。最高に苦労をする瞬間だ。
☆明日は2回目の「土用の丑」の日、二の丑だ。鰻でも食べて、暑さを吹き飛ばそう!