残暑厳しき折っていうが、今日は文字通りの「残暑厳しい」1日だった。
9月に入って牧之庵では、客間のエアコンは不要だったのだが、今日の日中は暑くて、さすがにエアコン無しでは、このご時世のお客様商売は無理って状態だった。
夕方になると、さすがに秋って感じ。網戸越しに入ってくる風は、紛れもなく秋風。
今宵は、半月の月の夜、秋虫の競演だ。秋の夜長の静寂の中で奏でる秋虫の音色は、心地よいと言うよりも、一抹の物寂しさを感じさせる。
執拗に意識して追い続けた「フクロウ」の鳴き声も、今では完全に啼き止んでしまった。
これから先、二度とあの啼き声を聞く機会はあるまい。
僕の人生で最後の聞き納めだろう。
おそらく奴もまた、この地では友を得ずして何処かに去っていった様な気がする。
今日、群馬は沼田市の、あるブドウ園から、開園の案内状が届けられた。
牧之庵の常連さんからのご紹介で、昨年の秋に初めて出掛けた。
ここの住所を教えてきた覚えはないんだが、知人に発送した伝票から控えたものらしい。
あまり美味しかったので、今年も行きたいと思っていたのだが、この様な案内状から、秋便りを知らされた。
夜の気温が涼しくなると、稲穂の実りも一挙に早まる。
牧之庵の裏田のコシヒカリも、すっかり稲穂が重くなって、黄金色に色付いてきた。
米の等級ランクは、米質、水分、形状等の検査基準とは別に「食味」も重要な基準要素になります。
僕たちの所属するJAしおざわでは、平成11年産米から「しおざわコシヒカリ」の一流ブランド米としての信頼を維持するために、食味値を器械により厳密に測定し、より美味しいお米を消費者に提供するため、価格差ランクをつけてきました。
コシヒカリという品種は、倒れやすく、いもち病という病気にかかりやすいんです。
他の品種から見れば、栽培し難い品種で、収量も少ないんです。
特に窒素含有量が多いと、食味を大きく低下させるんですよ。
従って、倒伏は一番の食味低下の原因です。
量より食味を大切にして栽培されているんです。