昨夜、ご年配のお客様がいらっしゃった。
帰り際に、誠ごもっともな質問をなされた。
「そばを打つと言うのはどうしてなんだすか」駆け出しの小生が知る術はなし。
「どうしてなんでしょうかね?とても僕らではわかりません」そう返答するしかなかった。
お帰りになってから、数少ない、そばに関する文献で調べたが、それらしき回答は得られなかった。
仕方なく、インターネットで「そばを打つ」で検索したら、それなりに納得できる内容の記事を見つけた。
以下は、すべてコピーです。
☆そばを「打つ」と言うのはなぜ?
千葉県 松崎 様からの投稿です
なぜ、そば(うどんも)は“打つ”と言うのだろ? 疑問に思っている人は少ないのでしょう。
私は、大いに疑問で、深く調べてみることにしました。その纏めだけを記述します。
一般にとんとん叩く、打つ動作があるから「打つ」と言われていいます。
「木鎚で叩き延ばしていた」という説明をしている著書もあります。が、疑問は収まりません。
平安時代から“ほうとう”を打つと言っています。
それは、中国語の餅をつくるという意味の「打餅」からきていると考えたのです(古く中国では、ほうとうや麺も餅といっていた)。
中国で切り麺が盛んに食されるようになったのは唐の時代からで、呼び方も分化し“餅”と“麺”に分かれたのです。
「麺をつくる」という中国語はいくつかの言い方があり、広東語では「打麺」という言い方があります。
麺類の文化が日本に伝わったときに「打餅」「打麺」も伝わり、うどんや麺類をつくることを「打つ」、「そばを打つ」になったと思うのです。
心を打つ、もんどり打つ、注射を打つ、水を打つ等々、動作の内容に関連しない「打つ」がいっぱいあります。
これは中国語の「打動」「打筋斗」「打針」「打溌」が日本に伝わって「〜を打つ」と言うようになったのでと思うのです。
「そばを打つ」も「打麺」からで、同じ用法と考えるのが自然と思います。
現代でも、実際に中国人が麺をつくることを「打麺」(ターミイエン)といっている例も探しました。
また、料理用語で切ることを「打つ」ということから、蕎麦をつくる工程では切ることを「打つ」と言えます。
細く切ることを「せんに打つ」と言うそうですが、中国語の「打線」が元になっているのでしょう。
麺の細打ち、太打ちのような言い方は、切る方の「打つ」で、これらも中国語の「打」が元になっているものと思います。
食文化や蕎麦、うどんに関する歴史書、解説書は多くあります。が、なぜ「打つ」と言うのかを説明しているのは非常に少ないのです。
私は、古代中国の料理書「斉民要術」や中国語の「打」の用法の中国語文献をNetで探し当て、“そばを打つ”の元は「打餅」「打麺」であるとしたのです。
☆以上、そのまま引用させていただきました。僕も勉強になりました。有り難うございました。無断引用はお許し下さい。