究極の逸品(桜模様の麺切包丁)
ババの高校の同級生に、越後の伝統ある鍛冶職人に嫁いだ人がいる
。暫くは疎遠になっていたが、同級会での久々の再開から、そば屋を始めたって事もあってか、ここ何年かは、幾度となくご夫婦で牧之庵を訪れてくださるんだね。
昨日の日曜日にも来訪いただいた。たまたま、大口の団体さんと一緒になって、ババもお喋りの時間が取れない状態だったんよ。
やむなくババが、何処かで時間を潰して、お昼時間をずらして来て欲しいとお願いしたんよ。
予め、行こうと思っていた場所があったらしく、そんならばと、出掛けて行かれた。夜の営業時間の1時間ほど前に、再びお見えになった。
聞くと、八海山のゴンドラに乗ってきたそうなんだ。自宅までは、車で2時間ほどの距離、迷惑を掛けてしまった。
親爺さんが何かを抱えて来られた。
開けてビックリ!巨匠の技の集大成、タガネで見事に打ち描かれた、桜模様のそば切り包丁だ!
行き着く果ては、この世界か?
長年磨き抜かれ、研ぎすまされた匠の技と、天性の芸術家の融合だ。
極まりのない世界、柔和な眼差しの奥底には、キラリと光る匠の、「物造り」への更なる挑戦が潜んでいた。
暫し、手にとってじっくりと拝ましていただいた。それにしろ、こんな包丁でそばを切る人は、一体どんな御仁なんだろう?
無論、こだわりを遙かに超えて、道楽の世界だろうな?
僕等とは一生無縁な世界だが、どさくさ紛れに一回だけでも切りたいもんだな?
そばが笑う、包丁が泣く?でも、幾らくらいになるんだろう?いろんな思いが駆けめぐる。
しっかり拝まして貰って、デジカメに収めさせていただいたんよ。
公開してもいいらしい、ブログに載せても構わないと、了解を頂いた。僕だけ拝んでも勿体ない話、旨く撮れないがご覧下されよ。
いやはや、文字もご自分の認め、恐れ入りました。(ちなみに雅号を哲心と申します)
※関連ブログ:2007.7.3 http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20070703