新米キャンペーンの初日は、定休日と重なったために、牧之庵は昨日が初日だったんだね。
今年は、新米のできるのが遅くなっちゃったから、一回も試食をしなかったんだよ。
だから、ババも一発勝負、少し硬めの炊きあがりのようだった。
新米は、幾分水分量を減らして炊くのが良いらしいが、その年の玄米の含水量(乾燥程度)にも関係するんだね。
乾燥したては、どうしてもバラツキがあるようで、ある程度時間が経ってくると自然に定まって来るんだが、取れ立て1ヶ月くらいは、微妙な水分調整が美味しく炊ける秘訣だね。
ブログ上で、何回か御紹介させていただいたが、日本画家の「小野寺紫雲(本名は操さん)」書を頂いて牧之庵の店内に掲げてある。
残念なことに、昨年の夏に89歳の天寿を全うなされて、この作品も遺作になってしまった。
生前は、こよなく牧之庵を可愛がっていただいて、子供さんや、お孫さんらにまで、お話をなされてくださったんだね。
そんなご縁で、子供さん等も牧之庵にお越し頂けるようになったんだ。
その子供さんご夫婦が、昨日も御来店いただいた。ご縁とは、不思議なもの、こんな有り難いものでもある。
僕等は、生前の小野寺さんとは、詳しいお話を伺った事もなかったので、どんな方で、何をなされている方など、全く知らなかったんだね。
気品があって高貴なお人なんだな〜ってお見受けしていたんだね。
後に、日本画家であることを知ったんだ。
「二物を与えず」っていわれるが、書画両面に渡り才能を持たれ、偉ぶりもなく、ごく普通に牧之庵にお越し頂いた柔和なお人柄、世には何物も持ち備わった天才御仁も居られるんだね〜。
その子供さんの旦那さんが、一枚の絵はがきを差し出されたんだよ。
喜寿を記念して個展を開かれた時の案内状だった。慈愛に満ちた「慈母観音立像」が描かれている。
瞬間的にひらめいた「そうだったんだ!やっぱりなあ」実は、牧之庵でお蕎麦を食べて帰られるときに、仏壇にお参りをされておられたそうだ。
後に、子供さんから教えていただいたんだが、美味しいおそばを食べさて貰って、その感謝の念でお参りをされたんだそうだ。
この慈母観音は、紛れもなく小野寺紫雲さん、そのものなんだと・・・・・合掌
※参考
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20061012
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20071005
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20071225