こんな立冬の夜は熱燗が欲しい。
地酒の「鶴齢」や「高千代」を並々と徳利に入れて、チンチン沸いた熱湯の中で燗をする。お燗ができると口元いっぱいに溢れてくる。こぼさないようにチョイと頭を掴んで口元で啜る、温まると満杯になることを承知で注ぐ、飲んべえのやることはセコイ。
ババの夕げの支度なんか待ちきれず、チリチリっとスルメイカでも火で炙って、お気に入りの厚口のグイ飲みでキューと一口。「いただきます」って、みんなが揃った頃にはチョチョイと振った徳利の底に僅かの残酒。何気ない素振りでもう1本。「お父さん!飲み過ぎちゃダメだよ」娘とババの執拗な小言。
見える、見える、すべて想定内、計算済み。飲んべえのやることにゃソツはない。
・・・・ってな具合に、生唾をゴクン・・・・・・・・
数日前の新聞の記述によると(県庁所在地で)秋田市の日本酒の消費量は日本一だそうな、年間一世帯当たりの消費量は約20㍑で、全国平均の倍以上。ちなみに我が新潟市は2番手、富山、金沢、福島市と続く。東北、北陸地方が上位を占める。
興味深い記事がある。酒に強いとされる遺伝子を持つ人の割合が、秋田県が全国一だそうだ。そう言えば、もうずっと以前にテレビで見たような記憶がある。国(人種)によって二日酔いする、しないがあるとかどうとか?肝臓の機能にも関係があるようだ。飲んだお酒はアルコールから生成された「アセトアルデヒド」とかで二日酔い、悪酔いが起こるらしい。俗に酒の強い人は、こいつを分解する働きが強い肝臓を持ってるって事か?そして遺伝する。
何でもいいが、歳と共に酒が弱くなってきた。肝臓もガタが来たってことか?
ウウーサム〜、熱燗、熱燗・・・・・・