♪ 梅雨時期が好きな奴ら
紫陽花が、色とりどりの大輪を誇る。白にピンク、青に紫、日毎に鮮やかになってきたよ。「降りそうで降らないね?」、カタツムリのカップルが呟く。木陰で、キレンゲショウマが、ゆっくりと蕾を膨らませている。今日も鳴く、ニイニイゼミの直ぐ下で・・・・・・・・。
♪ 一役終えて、また一役
ババの好きな、「コシジシモツケソウ」、優しそうなピンクの花が終わって、種子を残す。花は、綿アメの様にふわっとして優しい感じだが、全体的に、バランスの取れた容姿、茎が直立して姿勢が良く、ピンと背筋が伸び、程良い間隔で形の良い葉をつける。木陰でも、それなりの花を付け、濃緑の中で一人、華やぎを担う。切り花としても、ババは好んで使うが、茎がしっかりしているので扱いやすく、他の材料との相性が良いという。花の役目をしっかり終えてなお、もう一役を興ずる。細かな粒々を持つ、種子の集合体、線香花火が飛び散った様な、実に不思議な、面白い世界だね。「一役終えて、また一役」、涼しさを感じさせてくれるんだよ。暑い外玄関に生けられた。花じゃないから、日中でも萎れないね。長持ちするから外には重宝。二役演じてご苦労さんだ。