▲ちょっと、まさか、ほんとに!
あの人たちが◯◯なの?へえ〜! お昼に、ちょっとした予約の団体さんがいらっしゃった。
関東方面の、とある所の教頭先生の御一行様らしい?大手観光会社のツアーなのか、マイクロバスでお越しだった。
お手伝いのおばさんが「なあ〜んか、暗い感じの団体さんだね。
冗談ひとつも出ないから、場がしらけた感じ」そりゃそうよ、何たって教頭先生だからねえ。
まあ、それはそれとして、食事を済ませてお帰りだ。
普通であれば、これだけの人数だから、帰り際の玄関は、少しは騒々しくなるもんだが、厨房に入っていて、何時お帰りになったか分からないほど静かなんだね?
今日は日曜日だから、娘が手伝っていたんだ。「なに?あの人たち、帰り際の挨拶ひとつしないんだからね。
ほんとに教頭先生方なの?違うでしょう?」いや、観光屋さんの話だと、確かにそう言っておられたが。
お客さん商売が、お客さんのアラを探って、とんでもない親爺だが、まあね、蕎麦屋してると、いろんなお客さんがおられるんよ。
名前を出す訳じゃないから、裏話って事でお聞き下されよ。
まあ、自分等のことを棚に上げて、言うんじゃないが、いくら牧之庵が気に入らなかったとしてもだね、普通であれば、愛想に「ごちそうさまでした」って、一声掛けて帰るでしょう?
それも、一人や二人じゃないんだよ。
おかしいって言うか、ちゃんとした教育(躾)を受けてこなかったんじゃない?って、疑っちゃうよ。
まさか?今流行の袖下でなったんじゃなかろうね?って、疑いたくもなるよね。
教育者でしょう?それも教師を束ねる教頭さんだよ。
その直ぐ後に、ちっちゃなお子様連れの若いカップルがお帰りだ。
「ごちそうさまでした」元気な声、ホラ、こちらさんのチビッコですら、ちゃんとご挨拶ができるでしょう。
どうなっちゃったの、常識知らず、世間知らずと受け止められても仕方がないよね教頭さん。
夏休みが終わって、学校では「元氣に挨拶しましょうね」「さようなら、ごちそうさまでしたって、ちゃんと挨拶しようね」って、教えるのかね?
旅行疲れもあったのか、硬いお話の後だったのかは定かでないが、いまいち後味の悪いお昼だった。
▲一本切れてる者もいたり
またまた、おばさんが厨房にきてぼやく。一人でお越しの男性のお客さん。
入ってくるなり、メニューを見るなり、あれが高い、これも高いとクレームをつけたらしいんだ。
いろいろ注文を付けて、盛りそば一枚を注文されたんだね。
天カスが欲しいからと要望されてお付けしたんだ。
それはそれで、お好みだからどうって事ないんだが、食べ上げて今度は「俺は、何処何処の店のそばが一番好きで、どうたらこうたら」と、代わったババにいったらしい。
駐車場は、車が引けて空き好きの時間帯なのに、わざわざ自家用の駐車場に止めたんだよ。
まあね〜、お客様商売していると、年に何人かはお出でなさるんよ。こういったお変わり屋さんがね。
特別どうって事ないんだが、選りに選って今日一日、立て続けのお越しでは、些か後味が悪くてね。
元氣を貰えなかった日曜日だったね。
明日は、埼玉から一組の団体さんの予約を頂戴しているんだが、有り難いことに月曜日だね。
ほぼ満席の状態で、全員「ぶっかけそば」なんだよ。
6年間も経つが、これだけの数「ぶっかけそば」を一同に出すのは初めてのこと。
ぶっかけ用のドンブリが揃わないんだね。仕方ないから温かいそば用のドンブリも混ぜて使わせて貰い、何とか工面するつもりなんだね。 おい!なんだい!!このそばきりは
すっかり秋、涼しくなって漸くそばが打ちやすくなった。気を取り直して、最高のそばを打つぞ!スッキリしない今日だったが、明日は、今日の分まで元氣を貰える日にしたいもんだね。