今日も村の鍛冶屋さんのことだが
村の鍛冶屋さんが亡くなって3ヶ月ちょっと経つが、毎年この時期になると、盆栽好きの故人が、丹誠込めて育ててきた菊の大輪を届けてくれていたんだね。
「ああ、鍛冶屋さんも亡くなられたから、今年から菊の花は見られないなあ・・・・・」
ところが、牧之庵の玄関に、黄色の大輪菊が置かれてある?
そう、昨日のブログでは、別件(ぬか釜)について紹介したが、菊の栽培も倅さんが引き継いで育ててきたんだよ。
捨てるわけにもいかず、見様見真似で育ててきたんだね。途中まで育てられてきた菊は、倅さんに引き継がれて、見事に花を咲かすに至ったって訳だ。それまで、一度たりとも触れたことも無かったそうだが、せっかく親爺さんが育ててきたんだから、兎に角、こいつだけは成し遂げたいと、頑張ったんだよ。
ちょっと小粒だが、どうして立派な花じゃないの!
「よかったら持って行かねかい」と、倅さんからのご好意、有り難く借りてきたんだ。親子合作の特別な菊の花だ。
亡き鍛冶屋さんを偲んで、特別の思いで玄関に置かせて貰った。 「改めて合掌」
序でにと言っては失礼だが、昨日紹介できなかった、主の居なくなった鍛冶場をもう少し・・・・・・・
道具も昨日のままに放置されて、奥から鍛冶屋さんがヒョッコリ出てきて、作業をするような錯覚を憶えた