昨夜は塩沢祭り締め括りの花火があった。
久しぶりに、朝から雨がなく順調な滑り出しだったが、夕方になってまた降ってきた。
俄に曇って、雨雲が天空を被って雷も鳴ってきた。「やっぱり無理か?」案の定、いつものパターン。
大降りにはならない気配だが、時間的にやばいな〜。
昨日はジジのウン歳の誕生日、ババが好物を作ってくれて、子供等も駆けつけて祝ってくれた。なんと、花火が上がって、町内で祝ってくれる。
暫し飲んでいると「ドド〜ン」、打ち上げを知らせる最初の花火が上がった。
孫達を連れて、二階に席を移した。牧之庵の二階からは、花火が一望、障害物もなく、さながら無料の桟敷席。
一番年少の孫を胡座の中に抱っこして、娘が誕生祝に持ってきてくれた焼酎のウーロン割を片手に、また一つ、歳を重ねる複雑な心境で観覧した。
孫等の中で、最も年長者は小学3年生の男の子だが、父親が仕事上単身赴任で遠隔地のアパート住まい。パパ大好きの孫は、花火も観ずに一緒に出掛けていった。一晩、パパと二人きり、夕飯は水入らずで食べて一泊する。
翌日は、パパが仕事で忙しいから、一人で電車で帰ってくるそうだ。
一番心配してるのは、日頃、猫可愛がり屋のババ一人。
「大丈夫だろうか?塩沢駅に降りないで、乗り越したらどうしよう!」
そこでまた、止せばいいのにジジが加勢「大丈夫だよ、そのまま乗り越しても、東京までだ、パパが大人にしようと考えた事、口もあるし知恵もはたらくよ」
不安そうなババの声「それもそうだね?大丈夫だよね?」
ほんのこの間、小学校にあがったばかりだと思っていたが、随分と大人になったもんだなと、孫の成長に、また一つ歳を重ねた自分の思いは複雑なりよ。
最後まで雨降りの中で花火は終わった。
牧之庵も、オヤジも仲良く歳を重ねた。