☆今年の新米ができてきた
今朝、牧之庵の作業依託している農場から飯米(or営業米)が届いた。
作況は猛暑が影響してか、全体では不作だった。
隣の親爺さん達に聞いたが、やはり平年度を下回る作況らしい。
水稲は暑さを好む植物だが、さすがに今年の記録破りの猛暑には、参ったらしい。
特に近年は、収穫期の作業効率面から田圃を硬くする事が優先されて、最も水を必要とされる時期に適切な水管理を控え、折しも猛暑と重なったことが減収の主たる要因なんだろう。
生き物は正直だってことに尽きるわい。
人間って奴は、実に都合良くできていて、身勝手の動物だ。
日頃、満足な管理もしないくせに、さて収穫期だというと、努力以上の報酬を期待する。
40年も農家をやってると、現況の稲の姿と、今まで施してきた管理の程度で、大凡の収量予想は付くのだが、それでも前年度よりは僅かでもいいから増収をと願い、結果を知って「ああやっぱりなあ〜」と、分かっていながら納得し諦める。
毎年が、その繰り返し。極端の高温と低温(日照不足)は、自己防衛のために籾殻が厚くなり、減収となる。
低温だと、登熟歩合が悪く、未熟米(屑米)が多くなり、今年の様な異常高温だと、未熟米は少ないが、管理が悪いと草丈が短く穂数が少なくなるのだ。
コシヒカリという品種は、過度の窒素肥料を施すと倒れやすい性質があり、機械化になったり、美食嗜好が高じてからは、特に肥料を控える傾向にある。
倒れた稲は、窒素含有が多くて著しく食味に影響する。
極端な言い方をすれば、倒れてしまい、いっぱい穫れた米は「まずい米」なのだ。
日本一と呼ばれる「魚沼コシヒカリ」、中でも「塩沢コシヒカリ」は、徹底した管理指導、監視体制の下で生産されている。
倒さず、いっぱい穫らず、使用農薬は最小限にと、食味と食の安全を第一に生産された米なのですよ。
その米を使った「しおざわ新米キャンペーン」が10月1日からスタートする。
☆今年もクルミをゲット
そろっとクルミが落ちている時期なんだよな〜?
今年は、春先から「生り物の木」には、タワワに実が付いた。
さぞやクルミも沢山の実を付けたんだろう?
去年は、沢山のクルミを拾ってきた。
シーズンを通して、これだけあれば充分すぎるほどだ、と思いきや、オフに店に出したら早々に使い切ってしまった。
大きな鉢にタンマリ割って出しておくんだが、好きなお客さんは、ビックリするほど食べていかれる。
食べてもらうために出しているんだから、いくら食べていただいても結構なんだが、一組のお客さんでゴッソリ鉢半分も平らげてしまわれると、幾らあってもそうは持たないし、後のお客さんががっかりする。常時補充しないからだ。
お客さん商売だから、制する訳にもいかず苦笑い。
そんなことで、お昼の営業を終えてから張り切って拾いに行ってきた。
あるわあるわ!敷いた様に落ちているではないか!
夜の営業時間ぎりぎりまで拾っていたので、持って行った容器には収まりきれない程に拾ってきた。
たった1本の木の下だが、まだまだ沢山落ちている。
この続きは明日の早朝、そば打ち前の時間を使って拾ってきます!今度は品不足にならないようにね。
デモね〜、ほんのちっちゃなクルミ、みんなで腹一杯食べたら幾らあっても足りやしない。
クルミは高カロリーなんですね。一個で卵5個分とか云われてます。
程々に、風味を楽しんでくださいよ。牧之庵の親爺も結構大変な作業なんです。
先ずは拾いに行って、表皮処理をしてから水洗い、水に浸けて炒り鍋で炒ってから半分に割り、容器に入れて店に出す。
食べ屑がくせ者なんですよ。中身の割りに殻が多く発生し、散らばるから片付けが大変なんですね。
まあ〜兎に角、明日の早朝(夜明けと共に?)拾ってくる予定です。
あの敷いた様な落ち様、夢にでも見そうな光景ですよ。
ほんとに・・・・・・・・。