１０月も今日一日で終わり、明日からは「霜月」に入る。
秋も駆け足で過ぎ行き、「立冬」を目前に控える。
月の終日が定休日と重なった今日、紅葉を求めてドライブに出掛けることにした。
ババは昨夜から越後湯沢温泉宿で、お姉さんたちとお泊まりだった。
牧之庵の営業を終えてから、兼ねて予約していた宿で合流する手筈になっていて、僕が送り届けた。
明けて今日は、僕の運転で紅葉狩りを計画した。
宿まで迎えに行き、総勢４名を乗せて取りあえず出発した。何処に行くかは未定。
「何処でもいいから連れてって」、何時もそうだが、何処でもいいからが一番始末が悪い。
何処何処方面に行きたいって決まっていれば、何のためらいもなく直行出来るんだが・・・・・・・・？
取りあえず、国道１７号線を気の向くままに上州方面に向かって走り出した。
暫く走り出してから、突然ババが「やっぱり長野がいいんじゃない？」と言いだした。
車は既に、三国峠に差し掛かり、もう少し走れば県境のトンネル近くまで来ていた。
長野に行くんじゃ、引き返すまでもないか？暫し、三国峠の紅葉を楽しみながら、草津経由で白根山を越える事になった。
紅葉は既に終盤を迎えていて、三国山頂付近ではピークを過ぎ落葉が想像以上に進んでいた。
白根山迄のラインは、秋の紅葉の美しさとは一味違って、笹と針葉樹の緑と、ナナカマドの赤い実、枯れ木の閑散とした光景は、硫化水素や硫黄で変色した岩肌とマッチして「活きている山なんだなあ〜」と、神秘さを感じる。
山頂の駐車場から湯釜（火山湖）までは軽装で歩けるように歩道が整備されている。
ババ−連中は、張り切って登るらしい。
「俺はここで待ってるから、おまいたは上まで行っておいで」そう促したが、「折角ここまで来たんだから、一緒に登らなくちゃ駄目だよ！」、渋々ジジも登る羽目に。
それにしろ、平日なのに人、人、人・・・・・・行楽シーズンなんだね〜。
「それにしろ腹が減ったなあ〜」、時間は１時を過ぎている。
しかし、ババ−連中は、宿でタラフクご馳走を食べてきたらしく、未だ腹が減らない様だ！
「お腹が空いたら適当に食べようか・・・・・・・」、ウヒャ−！俺は腹が減ってるんじゃ！
でもね、そこは３：１の世界、じっと我慢の為所よ！「メシ屋、飯、めし、・・・・・」トホホ、メシ屋なんか目に入らない。
偶にあっても時間が時間、ありゃ準備中！走って走って・・・・・・・・ここは信州渋湯田中温泉を通り越して・・・・・・・・・
ババ−連「なんかラーメンが食べたくなったね」、なんじゃよ！俺なんか、さっきから探し続けて此所まで来たんじゃ！
漸く走ってラーメンの看板が目に入った。ここまで来たら、もうなんでもいいや！最初に目に入ったラーメンの看板に誘われて飛び込んだ。
何でもいいから、俺は大盛りだ！そんなこんなで、取りあえずは腹の虫もおさまった。
食べ終えて、店を出たら３時を回っていた。
本当は、奥志賀からスーパー林道で秋山郷に行きたかったが、既に時間はオーバータイム、諦めて帰路についた。
年に一度は、必ず訪れる秋山郷の紅葉、残念ながら、今年はお預けとなった。
ババ−連に振り回された晩秋の紅葉見物の巻、之にて落着。
