☆一枚のプリントはがき
「こんなことになりました」、数日前にババ宛に一枚の絵はがきが届いた。
葉書いっぱいに写真がプリントされていて、タイトルに「福島潟大賞(ビューの舞)木下正一」とある。
何処かで見覚えのあるお名前だな?そうだ、毎年年賀状に山野草の写真を貼り付けてくださる方だ。
その時点では、ババが神奈川に出掛けていて確認はできなかったが、昨夜帰宅したので聞いてみたんだよ。
この方は、ババがお勤めをしていた頃(もう、20年も前の事らしい)にお世話になった友人とのことだったんだ。
このプリントの写真が、今回(第14回福島潟フォトコンテスト)入賞されて、ただ一人最高位の福島潟大賞に入賞したってわけよ。
何のお写真なんだろう?表面にプリントされた作品展の案内欄にインターネットのアドレスがあったんで検索したんだ。
すると、潟の湖畔に水の駅「ビュー福島潟」っていう館があるんだね、この大賞作品は館が湖面に映ったもんなんだね。
それでタイトルが「ビューの舞」っていうんだ。
凄く幻想的な作品だよね。
☆店内写真と何賀状
「ほら、この間、牧之庵の室内写真を撮って額に入れてくださった方だよ。
毎年、好きな山野草を趣味で撮った写真を貼って年賀状をくださるでしょう。
あの方、奥さんも素敵な趣味をお持ちで、秋に牧之庵に来てくださったとき、お父さんが取ってきたツルウメモドキを差し上げたのよ。
とっても喜んで帰られたのよ。
豊栄市にお住まいの様なんだけど、今は新潟市と合併したんじゃない?
私らと同世代の方で、趣味が多彩で、とっても感性豊かなカップルなのよ」と、言うことだそうだ。
僕は、毎年届く年賀状で、特別興味ある物は、処分しないで葉書ホルダーに収めて保存して置くんだけど、やはりあったね。
☆福島潟.青春に思いを馳せて
話は全く違うけど、この福島潟には特別の思いがあるんだよ。
僕が20歳の頃のこと何だけど、まだ学生時代のこと。
昭和42年にこの辺一帯に大水害があったんだ。
8.28災害って言うんだけど、当時、豊栄市(今は新潟市)から来ていた学友の実家が水害にあったんだね。
潟近くの田圃がズッポリと浸水してしまったんだ。
全寮制の学校だったから、親友の3名と申し合わせて手伝いに行くことにしたんだ。
早速、教師に申し出て、許可を貰うことにしたんだが、それぞれの家庭から預かっているんだから、もしもの事があっては大変だってことで、許可が貰いなかったんだね。
当時は血気盛んな若者同士、こっそり抜け出して決行しちゃったんだ。行っては見たが、ビックリしたね〜。
田圃までは小舟に乗っていくんだよ。時期は稲の収穫期、水は胸までもあったんだ(写真は3日目だから大分減ってきた)。
手探りで稲を刈り取って、束は水面に浮かして舟で運んで、はざ木(稲を乾燥するために掛ける)に掛けるんだが、一日費やしても多足にならず、全身ずぶ濡れで3日ほどお手伝いしたってわけよ。
今考えると、どれ程役に立った訳でなし、かえって迷惑だったんかもね?
古い写真が一枚あるんだけど、セピア色に変色しちゃった。これも我が青春の一コマ、無茶なこともしてきたね。
思い起こした水の駅、ビュー福島潟ってわけよ。