タイトル画像を、真っ赤に紅葉したカエデの写真に張り替えた。
牧之庵の庭には、数種類のカエデが植えてあるが、この1本は一際真っ赤で存在感を誇示する。
もっとも、普通のカエデと違って、芽吹き当初から紅色の新芽が出てくるんだね。
猩々(ショウジョウ)もみじ、っていうらしいけど、この辺では「ホケショウジョウ」と呼んでいる様だ。
昨日あたりから、パラパラと落葉が始まって、今朝は落ち葉を掃除するまでに進んできたよ。
昨日、牧之庵の閉店を待って、梯子を掛けて木に登ったんだね。形の良い葉っぱを選んで、もぎ取るんだが、こいつがまた、下から眺めると何奴も奇麗に見えるんだが、いざ近くで見ると、適当(形、大きさ、色合いなど)な物が少ないんだよ。
色は申し分ないんだが、形が大きすぎたり、虫に喰われたりで、実際に使えそうなやつは、ほんの僅かなんだね。
もぎ取った葉っぱは、奇麗に水洗いして、水気を払う為に陰干し、ビニール袋に入れて冷凍保存するんだ。
昨日冷凍した物だから、触ると粉々に崩れるんだね。少しは、冷凍焼けするけど、完璧に鮮度を保つんだよ
使うのは、来年秋の紅葉時期なんだよ。
何で来年使うのか?って不思議でしょう?
種明かしするとね、秋の行楽シーズンの初期から中期頃までは、まだカエデの葉っぱが色付かなくて、添え物には早すぎて使えないんだよ。だから、前年に冷凍保存した物を使っているんだね。
葉っぱが崩れないように丁寧に保存しておくと、大概は原形を留めているんだね。勘のいい人は、あれ?今頃、何でこんなに赤い葉っぱがあるんかいな?って気が付くだろうね。
秋の行楽シーズンを迎え、一足早く紅葉の先取りってわけなんだね。