う〜う、さぶ〜い!
どうなっちゃってんだい?
牧之庵では片付けたストーブを取りだして、朝から暖房を入れた。
お隣は今日から田植え、選りに選ってなんてこったい、この寒さ、最悪の田植え日和。
温暖の較差が極端なので、体力の弱っている病人や、高齢者には耐え難いようだ。
何とか、今年の冬の寒さを乗り切って、これから暖かくなろうとしていた矢先、こうも気温が変てこりんじゃ病人ならずも変調をきたすよ。
10日、11日の両日は隣村の親戚と、村内の葬式があって、店はババに任せて二日間詰めきりだったんだよ。
気掛かりは、山菜の適期を計りかねる今年の変調気候、何もかにも一緒になった。
八海山や駒ヶ岳には、まだ沢山の雪が見える。この時期に、あれほどの雪を残しているのは極めて希だ。
真夏日の様な暑いほどの気温がきたら、今度は冬に逆戻り、気温差が前日と十数度も乱高下。
だから、陽当たりの良い場所に出る山菜は雪解けが早いから、それなりに早く獲れるが、ちょっと日陰は、まだ雪が消えたばかりなんだ。
この連休は、蕗の薹が主役だった。こんな事はホントに希なんだね。ちょっと記憶にない程なんだよ。
さて、気に掛かっているのは山菜のこと。
昨日は定休日だったけど、あれこれと雑用が堪っていて、すんなりとは山に行けない状態なんだ。
仕方なく、僅かの時間を割いて、ちょこちょこと採りに行くしかなくなったんだね。
☆アブラコゴメ(イッポンワラビ)&アオコゴメ(クサソテツ)
昨日も、僅かの時間を利用して、毎年行く信州国境にアブラコゴメ(イッポンワラビ)、いつも行く地元の山にアオコゴメ(クサソテツ)を採りに行ってきたんだ。
雨合羽を纏いながらの、悪戦苦闘。さぶかった!手が悴むくらい冷たい雨が降っていた。
残念ながら、どちらも適期を過ぎていて、辛うじて陽当たりの悪い場所でそれなりに採ってはきたが、通年、牧之庵で使える量には、まだまだ足りないんだよ。
水洗いをして、今朝茹でて塩漬けで保存した。ちなみに、去年の漬け樽のメモ書きには「平成21年4月22日漬け」とある。
手前はアブラコゴメ(イッポンワラビ)、奥はアオコゴメ(クサソテツ) アオコゴメ(写真中)&アブラコゴメ(写真右)
何と、去年は連休前に漬け込んでいるんだから、20日以上も遅れているんだね。ビックリだよ。
☆コシアブラ
今日は、お昼の営業を終えてから、またまた気掛かりの「コシアブラ」を求めて山に行ってきた。
こいつも、いつもの年とは違って、適期がバラバラ、雪消えの遅いところでは、まだ蕾の状態だが、陽当たりの良い場所では、既にもう遅しだったよ。
山菜に、これ程振り回される年は初めてだね。どうなるんだろう?この先が不安だね。
いつもならゴールデンウェークにコシアブラが主役なんだが、今年はとんと堅い蕾、蕗の薹に主役を奪われた。今年の不定期な山菜採りの時期はコシアブラも同じ、すっかりと開き切った葉っぱもあれば、まだ蕾の状態の物もある。何れにしても、今年初めての山菜採り、コゴメ(コゴミ)も、コシアブラにも、一様にお目に掛かった。