※ああ~、ようやく来られた!待望の「さんなみ」へ
昨今はカーナビなる道案内人が誘導してくれるから、電話番号を打ち込むだけで目的地の真ん前まで連れていってくれるが、住所だけを便りに辿り着くには、かなり難しい場所にある(これは牧之庵も一緒だが)。
予定より早めに宿に到着した。
ご主人が慌てて露天風呂にお湯を満たしてくれた。
お友達の協力で自ら露天風呂を作ったと言うだけあって、最高の場所に、趣いっぱいに作られている。
実は、この露天風呂が僕には興味があったんだね。
「さんなみ」のホームページには、露天風呂を製作している作業手順が詳細に記されていて、行く前から興味津々。
促されて露天風呂に入った。
湾を一望できる高台に設けられた露天風呂から、遙か遠方には立山の山並みが見える。
↑ 宿のご主人が天性の器用さ、豊かな感性(遊び心)で作り上げた露天風呂、眼下に広がる富山湾?(ちょっと勉強不足だけど、どこまでが富山湾なのかね?)分からないから「日本海」、ってことにしておこうかね。最高のロケーション、お風呂用具を一式もって、下駄履きで玄関から別戸立ての露天風呂へ、これまた興味津々、野趣タップリ、最高よ!
この宿は、ゆっくりと流れる時間を大切にしている。
通常のお宿は、まずチェックインすると「御夕食は何時です。朝食は何時からです」と、真っ先に案内されるが、ここは違う、決まり切った時間は止まっている。
だから、お客は「ご飯の用意ができました。よろしかったらお越しください」と言う案内がされるまで、ゆっくりと寛げる。
客は一日三組、12名に限定されるので、館内は静かで落ち着いた雰囲気、子供はお断り、ゆったりとして静かで贅沢な時間が流れる。
ちなみにこの日は、三組8名だけ。
広々とした食事処(33畳とか)は、板張りで床置きの囲炉裏風のテーブルが三卓、贅沢にゆったりとしたスペースに設置されている。
供される料理は、能登の郷土料理、真心込めた手料理の食材には自家産の無農薬野菜や、旬の山菜をタップリ使った郷土料理や創作料理。
真ん前の海から獲れた新鮮魚が供される。
地産地消が本随、全てが地場もの。
ゆったりとした癒しの時間が流れる。
だんなさんが食材や料理について丁寧に説明してくれる。
囲炉裏で焼いた串差しの鰺、自前の「いしり(イカと塩だけで作った魚醤油)」で味付けたハンペン風の練り物が串に刺され、炭火に焼かれ香ばしい香り。
飲んべえ親爺は、地酒を冷やとお燗で頂いた。
う〜ん!贅沢な時の流れ、旅の時間はこうでありたい。正に異空間。