※最高!念願叶ってババ等もご満悦
日頃の習慣と、歳を重ねた老体は情けないかな、ここに来てまでも目覚めが早い。
こんな時こそ、ゆっくりと寝ていよう。そう心掛けて床に付いた筈だが、早朝のそば打ちタイムは寂しいかな自然に体が覚えていて、寝かせてくれない様だ。
我一人、悟らせまいと静かに起床、デジカメ片手に下駄履きで外に出た。
生憎の天気回り、雨こそ降っていないが曇り空で今にも降ってきそう、潮風が冷んやりと心地よい。
高台に構えるお宿からは、富山湾を隔てて立山連峰が見える。絶景だ!
宿の敷地内を興味深く散策した。カリンの花が淡いピンクの花を咲かせている。
しっかりとした成木が、4.5本、いや?もっとあったのかも。
宿のオヤジさんが教えてくれた「ユズの木が30本植えてあるんです」、探したが見当たらない、どうやら離れた畑にあるらしい。
これらも果実は、女将さんが余すことなく地下の貯蔵庫に加工保存するんだそうだ。
そう言えば、夕食の時に喉が嗄れて、と話したら「これが喉には一番です」と、早速カリン酒を持ってきて下さった。
それにしても、あれだけの広い敷地を管理するのも大変だろうな?
外の管理はオヤジさん一人の仕事だろうに?自分に置き換えて、余計な心配をしながら散策した。
取り分け、露天風呂に興味を持っていたので、しっかりとデジカメに収めた。
写真や、温泉巡りが趣味だと話すご主人、私共は新潟から来たと知らせるや、我が近郷の温泉地に「どこそこにも行った、あちらにも行った」と、ビックリするほど、直ぐ近くまで何回も訪れている。
そんな多彩の趣味と遊び心が、自然と感性を研ぎ澄まし、自分達が楽しみながら仕事をしている。
ゆったりと流れる時間、癒される空間、真心のこもった最高のおもてなし、ロケーションも最高だ!
一時間近くもぶらぶらと散策して、部屋に帰ったが、まだババは寝ている。無理もない、まだ6時前だった。
何時頃だったろうか「朝食の用意ができました。よろしかったらお越しください」と呼びに来られた。
朝食も、昨夜夕食を頂いた食事処で頂く。
今朝は、女将さんが料理の説明をして回る。
「お食事が終わりましたら、サンルームに珈琲を用意してあります。
よろしかったらお召し上がり下さい」と、女将さんが誘って下さった。
食事処の外側に設けらた(海が眺望できるベランダ風の)サンルームで、他のお客様と雑談をしながら珈琲をいただいた。
一組の年配のご夫婦は、福井からのお越しで、二泊目らしい。もう一組は若いカップル、車のプレートからして神奈川方面のお客様らしい。
は〜て、ゆっくりと寛げた。そろりとお暇しましょうか。
ババはお土産に「いしり」を何本か買った。
「さんなみ」のロビー
お見送りいただいて外に出たが、生憎の雨。
これから行き先が決まっているわけもなし、行く先勝負が我等の常技、先ずは海岸線を走りながら輪島まで行くっぺか。
ただ一つ、どうしても食して見たいものがあった。
せっかく奥能登に来たんだから「能登丼」なる物を食したかった。
これだけは事前にインターネットで下調べ、候補に二店をリストアップ。
一店は穴水町の「能登前 幸寿し」さん、もう一店は輪島市の「輪島寿司処 伸福」さんだ。
両店行きたいがそうもいかず、お昼の時間帯とコースの設定で輪島に決まった。