☆海老名に出発(3月29日)
この春、ピカピカの一年生になる女の子の孫がいるんだね。
去年は、男の子の孫が一年生になったんだよ。
驚くほどに孫等の成長が早い分、確実にジジ、ババも歳を重ねて体力の衰えを感じ、あちこちにガタが来てる。
小学校に入学するお祝いと、孫との思い出づくりにと、兼ねてから牧之庵のお休みを頂いて出掛ける事にしていたんだ。
こんな時だけ、いつもお邪魔してお世話になり続けているババのお姉さん宅(神奈川の海老名市)だが、今回も突発的な行動に大変迷惑を掛けてしまった。
事前に行く先の計画があるわけでなし、出たとこ勝負がいつもの親爺スタイル。
日曜日(29日)の朝、ババが「お父さん、いつ出掛けるの?」
そう言われてもなあ〜「おい、今晩行くか?そうすりゃ、日曜日に掛かるから、高速料金が安いんじゃない?」
ババは思案に困っていたようだ「まあ、取りあえず子供等に電話して都合を確認してみたら、孫等の支度もあるだろうし、それに、海老名にもなあ」
子供等から、孫を預かる了解を得て、ご厄介になる海老名にも電話でお願いしたんだね。
そうと決まれば、早速、臨時休業の張り紙を店頭に貼り、ブログに臨時休業のお知らせを書いた。
急の行動に戸惑ったのは、孫の支度に翻弄された子供等だった
。兎に角、お昼の営業を済ませ、7時頃には出掛けたいので支度を整え、牧之庵まで送ってもらったんよ。
二女の次男坊(4歳)も一緒に連れていく予定でいたが、いざ出掛ける寸前になって尻込みをしてしまってね。
急に出掛ける事になって、他の孫二人は大喜び。ナビに行き先をインプットして、7時過ぎに出発したんだ。
先ずは、海老名を拠点にして、遊園地や水族館にでも連れて行こうか?そいつは着いてから考えようってことでね。
リョックの中に、着替えやおやつをいっぱい入れて貰い、孫等は車の中で大はしゃぎ。
夕食は、少し走って上州、赤城高原のSAで食べさせた。
関越道を下りて、環八を走っている頃には二人とも眠ってしまった。走っておよそ4時間、海老名に到着。
遅くまで待っていてくれた先方のご夫婦、着くなり芋焼酎の古酒でゴチになる飲んべえ親爺。
明日のお宿まで予約してくれていたんだよ。
明日(30日)は、今まで何度となく連れて行って貰った山梨、富士吉田市の素晴らしい庭園と感動の温泉お宿「鐘山苑」と決まった。
昨夜は遅かったのに、孫等は早々と目を覚ました。嬉しさで目が覚めてしまったんだろうね。
☆富士山の麓の温泉に(3月30日)
あけて30日、3時頃までに宿に着けばいいので、ゆっくりと出発する。
途中でメロンパンで有名になった、海老名SAまで連れて行って貰った。
何処を見ても、人、人、人、世の不景気とは無縁の世界、メロンパンにも人の列で途切れることがないんだよ。
2時過ぎに河口湖インターを下りた。前方に、頂を少し隠した富士山が一望。
「ほら、あれが富士山だよ。日本一高いお山なんだよ」
「フ〜ン」孫等に真っ先に目に入ったのは富士山よりも、どうやら富士急ハイランドの大きな観覧車と、コースターの高い鉄塔らしい?
「ジジ、あそこは遊園地?!」イヤハヤ、ちびっ子等は抜け目ないねえ〜。
明日は此所になりそうだ。
ちょっと早いが宿に直行、車を降りたら外は寒い!
女の子の孫は初めてだが、坊主の方は3.4回も来ているから、直ぐに記憶が甦ったらしい。
「あ!太鼓と大きな鯉のとこだ!」リョックを背負って二人で駆け込んでいく。
着くが早いか、ロビー奥の大きな錦鯉が放された室内池に釘付けだ。
夕食は6時半にお願いし、先ずは庭園散策をすることにした。
抹茶のサービスがあって、庭園内のお茶処で頂くが「おいしい」一風変わった趣向に孫等も大喜びだ。
このお茶、美味しいね
庭園内の一角に工房もあって
何年か前に来た頃とは、庭園も更に整備されていて、見事!としか言えようがない。
広大な庭園だが、どの部分を見ても完璧に手入れが行き届き、ゴミひとつない感動の日本庭園だ。
自然の起伏と立地を見事に利用して、遊び心と一流の技、富士麓の豊富な清流、四季折々の花々が咲き誇り、短い時間では散策しきれないほどの広大な庭。
庭園内を奥の山裾に沿って渓流が流れる
木橋を渡ると庭園の延長、右上にお休み処がうっすらと見える
木の橋が架けられていて山裾まで庭園が続く、小高い山に散策道が設けられ、ちょっと登っていくと休憩場所がある。
小さなお休み処では、変わったストーブで暖をとり、甘酒のサービスがある。
おばさんが二人いて、気さくに話をしてくれた。イヤハヤ、至れり尽くせりの賄いに、ただ感動の一言だ!
見事なまでの造園修景は勿論のこと、それにマッチした自然のままの渓流が最高に素晴らしい!
孫のため?差詰めジジのため?いやいや、訪れる旅人すべてが癒される。
いつまで居ても飽きない空間、うっすらと暗くなってきた。
そろっとお部屋に戻って、夕食前に孫と温泉に浸かろうか。兎に角、温泉好きの孫達だからねえ〜。
さぞかし旨かろうて、風呂上がりの一献が・・・・・・・。
「ジジ、今回は孫の旅行なんだよ。勿論、分かってるんだろうけどね?」ババの声が聞こえるようだ。
そんなの、根っからあたぼうよ・・・・・・・?????
ちなみに、今宵のお客様は5百数十人だと仲居さんが教えてくれた。
ほぼ満館状態なんだとか、世の不景気とは無縁の世界、ここにいると錯覚を覚える。
やっぱりねえ〜!