長女の娘(4年生)と、次女の長男坊(5年生)が、初めて子供だけで新幹線に乗っての体験旅行をしてきた。
とは言っても、後先(越後湯沢〜東京)に大人が手を差し伸べての新幹線の旅だが、往復切符を手配して、先方には、お世話先の神奈川(海老名)の伯母さん(ババの姉)が東京駅まで迎えに来てくれている。
チビッコ達は、大好きな伯父さん、伯母さん宅に3泊の予定で喜んで出掛けた。
ちょっと弾き出されて、可哀相なチビ助が一人いる。次女の次男坊で1年生、一緒に行きたがっていたが、ちょっと無理だって事で両親に制されて、ふて腐れ気味。
それとなくババに愚痴るので、ババも不憫になって、何処かに遊びに連れて行きたいらしい。
予てから牧之庵は、お盆の代休を決めていた。盆明けの定休日(22日の水曜日)から、24日(金)の三連休。
急遽、これを利用して、下の孫二人を連れて出掛けることになったんだ。1年坊主と、幼稚園児の二人だから、何とか親が同伴だと気が楽だと誘ったところ、母親が行けることになって、ジジ、ババ、娘、孫二人の総勢5名、目的地のないドライブ旅行に出発した。
たまたま、出掛ける朝のテレビで「長野県須坂市の動物園」で、ペンギンが逃走して、その騒動が報じられ、またボクシングのポーズをサンドバックにとる有名なカンガルーがいた事でも有名になった場所だそうな。
動物好きな次男坊、ママは其所を希望したので、目的地の1つでナビに入れた。もう一ヶ所は、以前連れていって大変喜んだ「群馬県伊香保、グリーン牧場」と仮に設定。
はて、何れにしても群馬県と長野県、時間の制約の中で取れるコースは自ずと決まる。
あとは、どちらを先に行くかだが、昼食の時間、要望もあって、長野から先に回って峠越え(白根山経由)で草津に下りるコースを選ぶ。
牧之庵を9時半発と決めていたんだが、チビたちにトラブルがあってちょっと遅れて出発。昼食は信州小布施の「藏部」と決めた。前回行ったときに、食の細い次男坊がビックリするほど(ご飯のお代わりまでして)いっぱい食べて喜んだのと、意外にも次女は初めてのお店だと言うことで、そこに決まった。
到着はお昼時間のちょっと前だったが、お客さんはすべて満席、1時間ほどの待ち時間と説明を受け(空席になれば、事前に知らせてある携帯電話に連絡が入る)、近くを散策。
40分ほどで連絡が入って直行、いつもの「信州牛ロース重ね焼き」をオーダーする。
最初の目的地「須坂市動物園」までは、10キロ足らずの距離、タップリと孫たちを遊ばせてから↓、峠越えに向かう。
遠く白根山方角を望むと、天空には怪しい暗雲が立ち込める。やばいなあ、山頂は夕立か?
南志賀を抜けて横手山付近に差し掛かる頃は、もの凄い雷雨、白根山の湯釜を歩かせて見学させたかったが、豪雨に流される。
行き交う車も疎ら、山頂は閑散として薄暗くなった峠はライトアップで走行。
「ジジ、温泉に入りたい」、温泉好きのジジ臭い孫が執拗に強請る。
「駄目だよ、そんなつもりじゃなかったから、着替えを持って来ないし」と、ママが促す。それでも「ねえ〜、ジジ温泉に行こうよ」。折れたのはババ「そうだね、ママが良ければ、そこら辺で下着を買って行こうか?」。結局、孫に押された。
峠を下って、草津温泉に着いた頃には、すっかり薄暗くなってしまっていた。
インターネットで宿を探すが、夕食前の時間帯、ましてや草津温泉ともなれば、日本有数の温泉地、なかなか叶う宿が探せない。
ふと、前方の看板にお宿紹介の文字が目に入った。素早く車を寄せて、店終い寸前の観光会社で、漸く夕食無し、朝食付き一泊で湯畑近くの宿のチケットを切った。やれやれ、これで孫も大喜びじゃ。
宿に入るなり、孫はお風呂に入ろうと誘うが、今宵の夕食は外食、着替えて外に出ても、汗を掻いたり、食事で汚れるので、夕食を先に済ませようと、湯畑周辺の食事処を覗いたが、どこもかしこも、ひと、ヒト、人。
さすがは草津じゃの〜う、好みの店など選んでいられないよ、どうにかこうにか中華料理店に座れ、晩酌に有り付けた。今宵のお酒は、また格別じゃて。
「ジジ、お風呂に行こう」一息入れる間もなく、孫が誘う。
浴衣に着替えて草津の湯に。さすがは温泉好きの、ジジくさ孫、寝る前に三回も付き合わされ、ジジも些か湯あたり気味、トホホ・・・・・・。