お正月気分も過ぎて、何かの用事で車を運転していた。
ラジオを聞きながら運転するのが通常の癖なんだが、この日も何時もの様にラジオからFM音楽が流れていた。
ふと興味深いコマーシャルが流れた。
気に止まったのが「鼓動」と「龍言」の二つの言葉?
以前から気になっていた「鼓動」、詳しいことは知らなかったが、うっすらと知識にあったのは「佐渡の太鼓」だと言うくらいのこと。それもかなり有名で、なんでも海外公演もしているって事くらい。
佐渡の太鼓との出合いは、もう数十年も前に、姪っ子の結婚式に出席するために佐渡に行った。
その宴席の余興で、有名な「鬼太鼓」なるものが披露され、その勇壮豪快な太鼓の音に、強烈な記憶が残っていた。
それまで、正直言って「鼓童」なるものは鬼太鼓の一種だと思い込んでいた。
もう一つには「龍言」、越後六日町温泉を代表する豪農の館を配した格式ある温泉お宿。
嘗て、何度かブログ上で触れたが、僕がお勤め時代に大変お世話になったお宿なんだ。
創業者の社長は埼玉の人で、僕が蕎麦屋を始めて間もなく他界してしまった。
お勤め時代、大変可愛がっていただいて、僕の人生感に多大な影響を受けた御仁である。
今、こうして蕎麦屋を続けられるのも、御大から教えられた哲学があってのこと。
その「鼓童」と「龍言」、更に全国的に有名な日本酒の銘柄「八海山」とのコラボレーション。
ラジオから流れる「ニッポンをエンジョイ!鼓童と八海山で贅沢な冬物語」のイベントとあっては、是非もない。
早速、帰宅して龍言に問い合わせ、辛うじてチケットを手に入れた。
残念ながら当日の写真撮影は禁止、演奏中の状況はこれまでで失礼
自慢じゃないが(実は、かなりの自慢)、この龍言の奥座敷「御居間屋敷(おんまやしき)という」は、今は亡き社長の口利きで、館から庭園に至るまで、その建設に関わらせていただいた。
特に、庭園と露天風呂は僕の設計施工なんじゃよ。
言えかえれば、僕のお勤め人生で最後の仕事、集大成なんじゃね。
だから思いは一入、今でも亡き社長との思い出が昨日のように脳裏を駆け巡る。
そんな思いを秘めながら、久しぶりに龍言を訪れて最高の一夜を過ごさせていただいた。
あれから十年近くも経った。
お宿も、時間の経過と共に格式が趣をまして、名実共に日本の名旅館に定着していた。
あの世から、亡き御仁が「どうだい○○さん、漸く私が作ろうとしたお宿になっただろう?」声が聞こえるようだった。
して、スペシャルコラボレーション「贅沢な冬物語」、過去の思い出と重ねて感動の夜をいただいた。
これ以上の贅沢はない、正に「ニッポンをエンジョイ!鼓童と八海山で贅沢な冬物語」だった。
感動を有り難う!
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