この時期の蕎麦屋と言えば、新そばが蕎麦屋の一番の売り。
だけど、おかしな蕎麦屋が此処にある。
越後は南魚沼と申せば、魚沼産コシヒカリの生産拠点、そのまた「塩沢」と言えば、名実ともに日本一と言われる有名ブランド塩沢米。
その生産地域の中央部で、一風変わった親爺が蕎麦屋を営んでいる。
何で米所のど真ん中で、どうして蕎麦屋なんだ?
どう考えても合点がいかね?
ソバと言えば、米が獲れない山村僻地の主食なんじゃろが、なんで美味しいブランド米の産地で蕎麦屋なんじゃ
そんなの聞かれたって、どう答えて良いのか分からんわい。
田んぼの中に蕎麦屋があるって事しか承知せんがよ。
まあよかろうて、そんなつべこべどうでもよかろ、蕎麦が好きだから蕎麦屋を出したんじゃなかろかなも。
はてして、10日も前のことなんじゃがな。
ぎょうさんのお客さんがお出でなさってな、事もあろうに、おにぎりセット(そうじゃないんじゃ、蕎麦セットよ)を頼まれたそうじゃ。
何でも、埼玉から来なさって、それが今流行の絵手紙の会の皆様なんだとか。
何だか知らねども、ぎょうさんのおにぎり握ってたぜ?、あそこん家は、蕎麦屋さんだよない?
おにぎり屋さんかいねい?いや、そんなはずはなかろて。
でもない、新蕎麦の幟旗が出ていなくて、なんか「新米」の幟旗がでていたこともあったぜ。
まあ、良いじゃないの、そっけなこと、人の店のことあれこれいわんたってそい。
あっけの米所のど真ん中で蕎麦屋なんかしたって、所詮「コシヒカリ」に勝ちっこねっぺがない。