記録的なドカ雪に見舞われた魚沼の地には、三月いっぱい迄、雪が降った。雪、雪、雪に振りまわされ、苦労させられた今シーズンだった。
一旦、春の走りを知らせてくれた雪割草も、予想外のこの雪には、さぞかしびっくりしたことだろう。
真っ先に春の香を届けてくれたフキノトウも今年の春には戸惑っているだろう。
しかし、ここにきての雨続きで、その雪は消え、残雪も見る見る減っている。
庭の雪割草も再び喜んで花を見せた。
いつのまにか水芭蕉も冷たい雪融け水の中から純白の花を覗かせる。
今度こそ確かな春の足音が聞こえる。
一歩、一歩。