流れの中の古い石臼、役目を終えてもまた一役。これがなければ渡れない(牧之庵の流れの中で)
我が家で愛読している新聞には、反面使って「くらし(生活)」の欄があるんです。
僕は毎朝、起きてすぐに新聞に目を通すんですが、とくにこのページは興味深く読んでいます。
というのも、会社を退職したのが01年の7月15日、さてこれから第2の人生だ!
1年掛けて準備して、来年の7月には開店するんだ。
あれもして、これもして、ああして、こうして、夢と希望で胸がはち切れんばかり。
ところが、神とは無情なもの、退職後、1週間目に母屋の庇から転落、左側の肋骨の殆どを骨折、長期入院を余儀なくされました。
22日のことだから、あの頃のこの時期は病院のベットで身動きできず、寝たきりの状態でしたね。
勿論、お盆は病院生活でした。40日余の入院生活、退院しても満足に動けない。
焦りましたね。大事な準備期間を無駄にしてしまったという自責の念、でもね、考え方を変えました。
そうだ、これも準備期間だ、少し骨休めしろよ、ってことか?
少し遠回りしちゃったが、その分じっくりと計画の詰め直しが出来たし、気持の充電が出来たんだと。
何だかんだで冬になりました。寒さで古傷が痛み出すんです。
やっぱり冬は精神的に沈んじゃうんだよなあ。
そんな状況の中、何となく新聞を呼んでいたら「50代からのステップ」というタイトル、よく見ると、鉢巻きをしてそばを切っている中年の男性の写真が目に飛び込んだ(記事は、切り抜いて大事に録ってありました。
02年(平成14年)2月6日の新聞)。
「そば職人になろう」休業し修行の日々、毎朝自分に「喝」、大きな見出しで紹介されていたんです。
当時、この方は56歳で僕と同じ団塊の世代なんですよ。
何人くらい紹介されたんでしょう?。それも、各分野に分けてあったんですね。
仕事、夫婦、お金、健康等、各方面から多面的に紹介していたんです。
これで終わったんじゃないんですよ。
「その後」ということで、この中の何人かの方々の追跡調査までして、現在はこうしていますよ、って報告してるんです。
こんな手の込んだ、贅沢な、親切な、徹底した企画は、初めてでした。
それ以来、この欄の愛読者になりました。そして、ファイトを頂きました。
いまだ、興味ある記事はファイルして大事に保存してあります。
☆04年(平成16年)10月19日讀賣新聞からの「抜粋」23面、くらし欄
「50代からのステップ」その後
2007年には、団塊の世代が大量に定年を迎え始める。
その後の人生をどう生きるかも大きなテーマだ。
くらし家庭面では・2002年2月から団塊の世代前後の人たちの生き方や働き方を考える「50代からのステップ」を連載し、様々な生き方を紹介した。
ここに登場した人たちのその後を迫った。