日中の残暑は、まだまだ厳しいが昨日あたりからの空は、すっかり秋の様相を見せてきた。
そう言えば、今年の夏は夕立がなく雷雨がなかった。今日の我が地方は、少し雨が降った。
今は雨雲が被ってきて、時折雷がゴロゴロ鳴りだした。一雨きそうだが夕立になりそうな気配ではない。
コオロギが姿を見せてきた。
たんぼでは、稲穂が頭を垂れてきて、時季はまさに秋、演出はすっかり整った。
秋はすんなりと入ってくる。
幼少の頃、特に女の子の遊びに深く関わってきた、「数珠玉(じゅずだま)」と「酸漿(ほおずき)」、昔は何処の庭先にも、ごく一般的に見られた物だが、最近は珍しい植物になった。
両方とも繁殖力が旺盛で、ほっといても毎年生えてくる。
時代と共に、存在感が薄れ、いつの間にか庭先から姿を消した。
我が家も同様、完全に無くなったが、十数年前から、懐かしくなって再び植えてある。
昨日のブログで紹介した「ボタニカルアート」ではないが、庭先に在ることで、季節の移ろいを感じたり、自然の造形美や昔の思い出を懐かしむ。
ふと秋の訪れを知らされ、あの頃のことを懐かしむひととき。
心身ともに和ませ、穏やかな時を醸し出してくれる。
☆数珠玉(じゅずだま)
ハトムギ科の植物だそうで、葉っぱはトウモロコシに似ている。
熟すと文字通り数珠の玉のような実が黒くなり落下する。
黒くなった頃にもぎ取り、一粒、一粒を糸で繋ぎ首飾りや腕輪を作って遊んでいた。
家では、母親が孫(僕の子供等)にお手玉を作ってくれていました。
数珠玉の入ったお手玉
母が孫のために作ってくれたお手玉です。
中には数珠玉が入っています。
今は、牧之庵の「趣味のコーナー」に置いてあります。
葉っぱはナスの葉に似ていますが、ナス科の多年生の植物です。
ふくろ状のがくに包まれて中に丸い実がつきます。
写真は数日前に撮ったものですが、がくは付け根の方から赤く色づき、今ではすべて真っ赤に色付きました。
中の実も赤く熟します。中を空にして、女の子が口にふくんで鳴らして遊んだものです。