☆深秋の色遠のき、冬近しの今日
昨日「霜降」に入ったら俄に「木枯らし、らしからぬ風」と、冷たい雨。
高山は初冠雪か？と、感じさせる程の今日の肌寒さ、確認しようにも雨雲がスッポリ覆っている。
お陰で牧之庵は昨日今日とさらさっぱり、余程のそば好きでなければ、熱いラーメンに足が向いてしまう。
こんな夜は温かい鍋物にお燗酒が最高だ！まして、明日はお休みなんてくりゃ、寒い夜長もまんざらじゃないね。
牧之庵は明日は定休日、晩秋の夜に、ひとり静かに飲む酒は、なんておつだね〜。
でも無理か？
今夜は孫の集合か？
最近は公務員の飲酒運転事故、数々の飲酒による悲惨事故が頻繁に報じられている。
酒と人間が繰りなす事故との因果関係、それは、法規制が厳しくなるにつれ悪質になってきたように感じられる。
飲んでいなくても避けられない突発的な事故は、人間が「車という早さの機械」を操っている以上、完全には避けがたい現実。
感情の生き物が操る機械ゆえに、常に完璧はあり得ないからだ。
飲まなくても危険と背中合わせの車、そして酒がある。
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」、「飲酒運転は絶対に駄目！」全てを認識していること。
それでも、飲んで乗って事故が起きる。
「自分だけは大丈夫、少ししか飲んでない、酔ってない、酒が強いから、家が近いから、昼間だから」と、人間の判断は酔いに併せて感覚を刺激し、内に潜む悪玉が身勝手な方向へと誘発する。楽な方へ、簡単な方へと。結果は「魔が差して」となる。
事故を起こした一瞬は我に返るが、所詮酔っての判断力、「やばい！飲んでいる、誰も見ていなかった、警察事にはしたくない、会社が、免許証が」と、酔いの判断は再び悪玉に仕切らてしまう。
罪を背負い、罰を負い、加害者は勿論、己の罪悪感に苛み、取りかえしの付かない結末。
勿論、飲酒運転は罪悪、断じて許し難い。
善し悪しは別問題として、起こしてしまった結果から見れば、余りにも厳しすぎる法も、助かる命を置き去りにして逃走する現実を見るに付け、人の裁きの難しさと極限を感ずる。
「車」と「酒」、「魔法の乗り物」と「快楽の水」、どちらも大切な物だが、扱う人によって「悪魔の乗り物、水」と化す。
人ごとではない！自分自身も過去に「酒」による失敗を何度か犯している。
幸い、人体に影響する失敗は無いが、車両事故、飲み過ぎによる相対人とのトラブルだ。
若輩の当時とは言え、未だ消え失せる事のない我が人生の汚点です。
「まかり間違えば、あの時も？」そんな危険と背中合わせの車社会。
寒さに向かうこれからの季節、癒したい心と冷え切った躰、仕事帰りに「おでん」で熱燗も良いが、「悪魔の水」も狙っている。
されど、興じてこんな夜は、やっぱり「百薬」でキューっといきたいね〜。
運転は駄目よ！絶対に！
