師走も三分の一が過ぎた。
去年の大雪の降り始めが脳裏を横切る。
今のところ降っても雨で比較的穏やかな様相を見せているが、実は昨年も今日(10日)までは穏やかな気候で推移していた。
ところが、11日の朝に30㎝ほどの降雪があり、夕方までに50㎝以上の積雪となった。
4日間降り続いた雪は、14日には1.5メートルもの積雪となって、屋根の雪掘りをしたと日記に記してある。
長期予報では、今年の冬は比較的暖冬で少雪だという。
是非、そう願いたいものだが、何故か今までの気候状況は去年に似ている様に思える。
☆すす払い
牧之庵は例年、中旬(15日)頃の定休日を利用して大掃除をしている。
蕎麦屋の年末は、御用納や年越しそばの準備等で忙しくなるから、前倒しに片付ける事にしている。
一番の大仕事は、客間(茶の間)の神棚の上の掃除と、お札貼りだ。
神棚に置かれたものは、一旦全部下に降ろして埃を払い、濡らした布で拭き取る。
古いお札は、はぎ取り新しいお札に張り替える。古いしめ縄も外して取り替える。
いろんな物が所狭しと載せてあるから予想以上に手間が掛かる。
奇麗に掃除し、張り替えた「お宮」を再び上に納める。
飾り額も外し、囲炉裏の火棚回りも奇麗に埃を払う。
私的居住域と厨房を除いて、たっぷり一日を費やしても、廊下や玄関回りは残ってしまう。
残された障子紙の張り替え、私的居住域は大晦日までに徐に処理をする。
どうしてこんなに綿埃が出るんだろう?と、不思議なくらいに埃って奴は溜まる。
いつの間にか時節は回り、今年も残りは3週間、「すす払い」「大掃除」等と心配する時期になってしまった。
顧みれば我が身も50歳代最後の年だ。館共々の「すす払い」だ。
人生は七転び八起
☆来年は「亥」
迎える年は「亥」、団塊世代が定年を迎える年。
ある新聞社が、来年から定年を迎える「団塊の世代」を対象に全国アンケート調査をした。
戦後の日本社会をリードしてきた自負を持ちつ、この時代で、モラルや道徳心が失われてきた(マイナス面)と答えた人が80%、物質的に豊かになった(プラス面)80%でトップだった。
物質的な豊かさ、技術革新、情報化等の経済効果の反面、モラル低下や将来展望、地域社会や家族のつながりが薄れる等のマイナス効果を指摘する人が多かった。
セカンドライフに関する問いには、70%に近いひとが「定年退職後の暮らし」を不安に感じ、その不安内容は①年金額②健康③生活費の順だったそうだ。
「亥」猪突猛進でがむしゃらに牽引してきたが、猪も歳を取った。
「還暦」の猪も、もはや猪突猛進とまではいかないが、「年男、年女」だ。
歳は取っても「亥」は「猪」、後ろは振り向かない。
まだまだ、猪進ダッシュだ!