新緑が鮮やかに染まる。純白の梨の花が風に舞う、黄色の山吹の花が背景の緑の若葉に映える。
ブナの黄緑の若葉が一際鮮やかに春を演出する。
此処、魚沼の盆地も農作業のトラクターの音で賑やかだ。一足早く始まった田植機の音、農家は忙しい。牧之庵の田圃は、昨日トラクターが来て耕した。これからまた、田圃の管理作業が増えて忙しい時期が来た。
夜は、田圃に張られた水の中で「ゲロゲロ、ゲロゲロ」と蛙の大合唱が始まる。連休の忙しさから解放され、何気なく見渡すと、いつの間にかどっぷりと新緑の中に身を置いていた。
GWも山場を越えた、明日からはあの喧噪が嘘の様に通常の生活に戻る。
お客様が、メニュー外の「山菜のみの天ぷら」を注文される。時期が時期なので野菜の天ぷらには、一品だけ何がしかの山菜を添えてお出ししているが、これだけまとまって注文を受けると、山菜も不足する。そんなことで昨日(4日)の早朝、三度「コシアブラ」を求めて山に行ってきた。陽当たりの良いところは完全に葉が開ききっていたが、場所によっては、まだ蕾の物も見当たる。1時間ほどして要約、思うほどのコシアブラを調達して帰宅した(写真)。好きな山に行くのは苦にはならないが、今年は山菜が一時期に適期を迎え、目的外の山菜が目に入って困ってしまうのだ。下を見れば、ゼンマイがびっしり出ている。ちょっとの欲気で目的外の物に手を出してしまうと、直ぐにタイムオーバーで帰宅後の本業に支障を来す。そんな時期も今年は山菜のシーズンが短いから概ね終わりだ。後は、タケノコの時期まで少し時間がある。そんなこんなで梅雨が来て、また夏が来る。還暦を目前にした御身は、時間の巡りが殊の外早くなった。
明日は「立夏」だ。もたついている内に、あっという間に夏が巡ってくる。