☆年に一度の親友の弔いに
折角の定休日(4日)なのに、殆ど終日の雨日となった。
定休日とはいっても農家でもある牧之庵のジジは仕事が山積しているのだ。
営業日以外でなければ出来ない仕事もある。畑仕事に田圃の仕事。
それに今年は、料飲店組合の当地区の班長さんだから、配布物や集金もある。
差詰め今日は、組合費前期分の集金をした。
食堂、ラーメン屋、寿司屋、仕出屋、料理屋、居酒屋等々で業種は様々だ。
営業時間もそれぞれだから、留守の店が多くて集金も一回ではとても無理。
自分も営業してるから結局閉店後に回ることになってしまう。
食事処は、概ね午後の2時までが大半だから、僕の回る時間帯は留守のお店が多いって訳だ。
二回目の留守店舗の集金を6日の夕方にした。やはり一軒が留守だった。
そうこうしている内に別の配布物が届いた。やれやれ、どうせなら纏めて一緒に回れるのになあ〜!
定休日の午後は雨降りだったからエアコンの掃除でもするか、徐に始めたと思いきやお客さんが見えられた?
定休日だからお客さんが来られても支障はないが、どうも訳ありのお客さんの様だ。
事情を聞いてババが「どうする?
折角来ていただいたんだから食べていただこうか」早速、茹で窯と、フライヤーに火を入れた。
伺えば、年に一度、毎年この日に釣り仲間の弔いに来るんだという。
何年前か渓流釣りが好きな友人が、清津峡の川で亡くなったという。
渓流が好きだから、分骨して現地に葬ってあげたらしい。
それ以来、毎年弔いに来て、帰りに蕎麦を食べていくのが通例になっているという。
ある時、現地の人から牧之庵を知らされ、数回来たけれど、その度に休業だったそうな。
そして今日も・・・・・と言うことらしい。
幸いにも、二人とも家に居合わせたので、時間が許すならと、食べていただいた。
最初は、すごく恐縮されていたが、喜んでお帰りになられた。
「また寄せていただきます」お会計で釣り銭をどうしても受け取らない。そんなに気を遣わなくてもいいのに。
ババが茹でたてのモロコシを差し上げた。「帰りのお車の中でどうぞ」、余程、仲の良かった親友だったんだろうな?
良い友人を持って、仏さんも幸せだ。
いろんなお話をしてお帰りになられたが、なんか良いことをしたみたいな、優しい真心をいただいた。 合掌
☆今年はマタタビがいっぱい!
マタタビをもぎ取って塩漬けにした。去年は大雪の影響で生り物は不作だった。その分、今年は沢山の量を収穫した。
まだ、小さな実がいっぱい生っているが、少し時間をおいて2回目をもぎ取る。
年々木が大きくなって、上部はもぎ取れないが、一本の木から10㎏強の収穫量だった。
2連梯子では採りきれず、最後は木に登っての大奮闘。
保育園から帰ってきた孫が「ジジ何処にいるの?僕も登りたい」だって。
「駄目だよ!大きな蛇がいるんだから」そんなこんなで漸くもぎ取って水に浸して浮遊物を取り除き、塩漬けにした。
塩加減は適当(可成り多めの塩)、使う分を小出しして水に浸し塩抜きをする。
小瓶に入れて冷蔵庫で保存する。
重石をして、一昼夜漬け込むと水が出るが、水は取り除き、再度上に塩を振り、重石を半分くらいにして涼しいところに保存しておく。
塩が甘いと、実が柔らかくなり色も変わってくる。長持ちの秘訣は、多めの塩ってとこかいね。
たわわになったマタタビの実。年々、絡まった木の上部まで伸びて先端部は収穫できない。
実際の収穫量は写真の倍はありそうだ。
実の成育は早く、花が終わると瞬く間に大きくなり、取り損ねると成育しすぎている。
都会の若い人は、実物を見ても、殆どが知らない。食べて美味しいもんでもなし。
牧之庵では、セット物のお新香の端に2粒ほど添えるが、教えてあげないと一口囓って残してしまう。
「良薬口に苦し」だ。反対に、好きな人は殊更好む、特に日本酒族には催促もある。
猫生まれかも?