牧之庵の開業以来、常にお客様をお迎えした来た「夏暖簾」だが、鮮やかな空色も長い歳月を経て色褪せ、生地もすっかり薄くすり減って所々裂け目が生じていた。
5周年を迎えるに当たり更新することにした。
生地は、ババが何時も行き付けの長野の工芸店から買い求め、仕立ては、洋裁のプロの分家のかかどんにお願いした。
2.3日前にできてきて、15日の5周年を前に、今日の「友引」を選んで掛け替えることにした。
麻布を藍で染めあげた涼しそうな暖簾、以前の暖簾から見れば、大分濃い色加減だが、夏の強い陽射しを浴びれば瞬く間に色褪せてしまうだろう。
春用の若草色、秋の茜色、冬用は焦げ茶色だが、それぞれが順番に色褪せてきた。
時季を経て、順次丸5年を迎えるが、追ってこれらにも更新や染め直しの時期が迫っている。
店も自分等も、暖簾と共に5年もの長い時間を過ぎてきた。
過ぎ去れば、あっという間の一時。新調した暖簾は、後何年持つんだろうか?
順調ならば5年くらいか?自分の今後のそば打ちの時間が交錯して感慨深い。
何はともあれ、暖簾と共に5周年を迎える。
掛け替えられた藍染め暖簾
風にゆられて涼しそう