夏至(21日)を過ぎて、ホタルブクロや紫陽花の状態に促されて、牧之庵の暖簾を夏用に衣替えした。
ここ何日かは、ハッキリしない梅雨の天気が続いていて、夏の暖簾に掛け替えなくちゃって気分じゃないけどねえ〜。
牧之庵の暖簾は、四季折々に衣替えするが、今までに春暖簾が2代目、夏暖簾も2代目、秋と冬用の暖簾は、今のところ一枚で保っている。
だけど、秋暖簾もこの秋が限界で、そろっとババは更新を考えているようだ。
春用の若草色、秋の茜色の生地は、色を指定して親戚の織物屋さんで作っていただいたが、値段が張る割には、生地が長持ちしないため、やむなくババは、自分で生地を探し求めて仕立てて貰うようになったんだね。
秋用の生地は、出歩く度にそれなりに探しているようだけど、なかなか丈夫な生地と、季節感の色合いがマッチしないらしいんだよ。
冬暖簾は、最初から丈夫な生地で、柿渋で染めた物を探し当てて仕立てたから、まだまだ充分使えそうだね。この間、何度か自分でも柿渋で染め直したんだが、今年も染め直そうと作業所に掛けっぱなしになってるんだ。
この夏用の暖簾も、2007年の夏に5周年を前にして更新したんだね。
風鈴草と夏暖簾
初代も麻布で、淡いブルーだったけど、5年目で劣化しちゃったて、今のこの暖簾に掛け替えたんだけど、これも麻布を藍色に染めたもんだけど、昔の蚊帳(蚊帳って知ってるかな?蚊に刺されないように、麻で作った四角の被いを、部屋の四隅に紐で引っ張って結わき、スッポリ寝床に被せる物なんだけど)の材料と同じだね。
四季折々の掛け替え時期は、特別決めているわけじゃないが、それとなく季節感が現れる頃を見定めて適当に判断してるんだよ。
二十四節気も一応の目安だけど、その年によって極端に季節感が違うからね。
この夏暖簾の掛け替え時期だって、早い年は6月10日ころから、遅い年は7月に入ってからと、一ヶ月近くも差があるからね。
さて、この2代目の夏暖簾だが、来月の15日で5年目を迎える。
暖簾は2代目じゃが、牧之庵のジジ、ババは今だ一代目で頑張っちょるが、お互いにガタがきちょるでのう。
娑婆が不景気なんで、お客様がめっきり減って、ホンマは丁度よくなってるがそい。
暖簾を替えたから、これから本格的に夏が来て、あっつくなるかもしんねぜ?
あ、そっか、節電ねえ〜、そうじゃったない。