☆色褪せて柿の色
今日から「秋暖簾」に掛け替えた。
当初は鮮やかな茜色だったが、年々歳々、風雨にさらされて、すっかり色褪せて、陽に当たる正面はオレンジ色に変色してしまった。
染め直そうかとも考えたが、生地そのものが劣化してきたから、そろっと更新の時期が来たね。
秋暖簾の茜色は、紅葉や夕焼け、赤トンボなど、秋を代表する色をイメージして選んだ。
今はオレンジ色になって柿の色、色は褪せても充分秋の色だ。
☆秋野菜
十五夜を間近にして、大根が成長してきた。
幾らかは、大根の幼根が形付いてきて、十五夜にお供えできる様だね。
薬味用のアサツキは、秋芽が成長して薬味として充分使える状態だ。
アサツキの葉(ネギの部分)は、蕎麦の薬味ネギとして、牧之庵では重宝だ。
春先の雪消えと共に成長が早く、ほかのネギ類よりも相当早くに使えるようになる。
夏場の一時期は枯れてしまうが、晩夏から再び新芽が顔を出し、今頃の時期から再び使えるようになるんだね。
シーズンを通して2回使えるから、これ程重宝な物は無い。
半分は、夏場の葉が枯れた時期に、抜き取って根(球根)の部分も薬味に添えるんだ。
これから使い出して、晩秋まで薬味として活躍してくれる。
青葉(青シソ)も、牧之庵の貴重な存在。実(シソのリン)に、白い可憐な花が咲き出したよ。
葉が柔らかい時期までは、お新香や奴豆腐のツマや添え物になったり、夏メニューのどんぶり物(ぶっかけそば、冷やし山菜おろし等)に刻んで添えたり、毎朝ババが漬けるお新香に、無造作に摘み取ってタップリと使われるんだ。
僕は、青シソの味噌炒め(味噌ゴタ)が大好きなんだね。
シシトウや、ネギ、ナス等と一緒に、タップリと刻んだ青シソを油で炒め、味噌で味付けして、唐辛子でピリッと辛味を付ける。
田舎もんだから、食欲が減退する暑い夏は、これで食欲が出てくるね。
山盛り使った青葉でも、火に掛ければほんの僅かの量、自給野菜だからこそ出来る事。
シソの実は、若いうちは穂先を切り取って天ぷらにする。
花の時期は、盛りそばに一輪添える。
程良く実ったリン(実)は、穂先だけ切り取って塩付けにして、シーズンを通して薬味に添える。
これまた、用途多彩、貴重な存在なんだね。
間もなく十五夜(14日)、お供え餅を注文した。
そろっと魚沼の地は、コシヒカリの収穫時期に入るんだね。
牧之庵の稲は最高の出来具合、今年も「新米キャンペーン」が待ってるよ。