☆親爺、断腸の思い
今朝ババがいつも食材を買いに行っているスーパーでの事。
レジの係員に言われたという。「気にしないでくださいよね。
よく牧之庵におそばを食べに行かれる埼玉のお客さんが、先日の夜に食べに行ったら、そばがパサパサで美味しくなくて残念だった」と愚痴っておられたとか。
何だったんだろうか?特別、手を抜いたり雑に扱った覚えはないのだが?
パサパサになったって事は、茹でて時間が経った状態なんだろうが?
厨房で茹で置きするわけはないし、古いそばを出すわけも無し、かといって、そば好きのお客さんが、出したそばを長時間放置するわけもあるまいに?
それにしろ、原因が分からない。分からないから余計申し訳なく、気になってしまう。
お客さんが特定できれば、今度来られた時に、お詫びしてお聞きしたいんだが、それも不明だ。
スーパーで愚痴るくらいだから、余程、此方に来られる方だろう。
それらしきお客さんに、手当たり次第に問いただす訳にもいかないし、やばいよな〜。
よくよく考えてみれば、思い当たる節が全くないわけでもないか?
猛暑だった今年の夏、朝の涼しい時に打ち上げた蕎麦は問題なかろうが、蕎麦が底を突いて、午後の猛暑の中で打った物には、不安がないわけでもない。
蒸し蒸しの湿度の高い時に打った蕎麦は、条件としては最悪なのだ。
もしかして、そういう条件の中で打った蕎麦かもしれない?それしか思い当たらない。
だとしたら、他の不特定多数のお客さんにも、同じ蕎麦をお出ししたことになる。
やばい!相当やばいことだ。
☆そば粉が好む秋が来た!
そばを打ち続けて5年余、お盆中は、お客さんが一番お出でいただく時期なんだが、蕎麦屋の親爺はこの時期が最も嫌な時期でもある。
高温多湿に悩まされ、満足できるそばが打てないからだ。
皮肉にも、その不満足のそばを、大勢のお客さんにお出ししなければならない。
シーズンを通して食べに来てくださるお客さんは、概ねお気づきになって、「ああ〜、そばが不味い時期なんだなあ〜」と、諦めて食されるが、初めてのお客さんは、「なんて不味いそばを食わせるんだ!」となる。
蕎麦屋は、夏が最も嫌いな時期なのだ。
そうこうしている中に、そばの時期が来た。
年間を通してそばが一番美味しい季節が来た。新そばが出回る10月からが、「そばの季節」だ。
☆今年もやるよ「しおざわ新米キャンペーン」
9月の後半になれば、新米のコシヒカリも獲れる。そばも御飯も一番美味しい「食欲の秋」、「食材の秋」だ。
今年もまた、10月1日を振り出しに「しおざわ新米キャンペーン」が始まる。10月1日は新米解禁日、「うまれたてのコメ食べにこらっしゃい」暫しお待ちあれ。
(昨年のパンフです→)