秋の深まりと共に牧之庵の庭先では、日々の草花が時季に合わせた装いを見せてくれる。
それぞれが誇示する木の実たちの競演、枝先の葉の変化に気付き紅葉の前兆を知らされ、今が満開ぞやと誇張するシュウメイキク等も、挙って自分等の秋を演出する。
秋の女王の秋菊も蕾を大きく膨らませて来た。
今日も野鳩が赤く熟した山椒の実を旨そうに貪っていた。
ガマズミは真っ赤に熟してピークが過ぎ、代わってナナカマドにバトンタッチ。
「ムラサキシキブ」も色付き、地際では「ヤブコウジ」が小さな赤い実を見せてきた。
いっぱいの紫色の実を付ける「ムラサキシキブ」 地際では「ヤブコウジ」も赤く色付き始めた
そこかしこに深まりし秋の日変化。
そんな中で、何処の世界も「変わり者」が出現する。季節はずれの「タンポポ」が、たった一つの花を咲かせた。よく見ると鉢植えの「スミレ」も紫色の花を一つ開かせた。
時季外れの「タンポポ」、夕方になって花もショボンだ 紫の「スミレ」が狂い咲き
例年、遅くまで花を咲かせる「ジュウニヒトエ」という品種のアジサイが、今年は特別に咲いている。
さすがに殆どの仲間は、暫く前に切り上げた。
疎らにポツン、ポツンと咲いている程度だが、それにしろ今頃まで咲いているとは驚きだ。
中には、これから一花咲かそうと頑張ってる奴もいたが、幾らなんでもそりゃ〜無理ってもんだろう?此奴も団塊族花か?まあまあ、一頑張りしてみてくんだっしゃれ。
気温と運が定めを決めるが、ここまで来ただけでも本望なんだから。
「アジサイ(ジュウニヒトエ)」
一花咲かせてセカンドライフ 団塊族のアジサイか?