昨今は絵手紙がブームである様だ。
牧之庵にお越しのお客さんの中にも、シーズンを通して何人かのお客さんが、スケッチブックを片手に抱えて来られたり、庭に出られて草花をスケッチされたり、描いた作品を持ってきてくださったりもする。
素材用にと、牧之庵の庭先に育つ植物をお帰りの際に一輪求めたりすることもある。
ナナカマドやシャガの花、ホタルブクロや数珠玉、ホオズキなどに人気が集まる。
各地で催されるコンテストに出展され入賞された作品も数多い。
今年も、牧之庵のお客さんからホッとするような温かいお年賀を戴いた。
昨年の秋に沢山採ってきた「ツルウメモドキ」の一輪をババがお客さんに差し上げた。
それを描いた作品が新聞に掲載されたということで、プリントアウトして年賀に添えて頂戴した。
まだ取り立てのツルウメモドキ、黄色の外皮がいまにも弾けそうで、中から赤い実が顔を出している。
新鮮で躍動感が充満する作品で構図が最高が素晴らしい。
「秋色は人を裏切らず 故にいとおしい」、さり気ない一添え書きが一層引き立たせる。
ホッとする温かいお年賀だ。
昨年の「偽」の一文字が脳裏を過ぎる。
人柄が伺える温かなお年賀「秋色は人を裏切らず」、せめて今年はあやかりたいものだ。