今日は「節分」、厄を払い除けて明日は「立春」だ。
ここ暫くは、ダラダラと雪が降るが、積雪の絶対量には、差ほどの変化はない。
気温だけは低温な毎日が続く。
牧之庵を開業する前は、例年ババと上州のあるお寺さんに「豆まき」に行っていた。
蕎麦屋になってからは、定休日と重ならない限りは無理なので以来一度も行っていない。
新幹線では上毛高原駅で下車、関越道で水上ICで降りるが、小さな山村の寺である。
上毛高原駅の裏手に位置し、小高い山腹の斜面に集落と寄り添うように建てられている。
我が家と同じ宗派の真言宗だが、派は異なる。
この集落出身者が塩沢に嫁いできて紹介したのが切っ掛けになったようだが、口伝てで評判を誘い、我が町内から例年大勢の参拝者が集う。
一日2回護摩が焚かれ、豆まきが行われる。
年男、年女が一人ずつ選ばれて「鬼は外、福は内」と音頭をとるが、小生も一度駆り出された事があった。
ここまで出掛ければ一日興業、帰りには近くの温泉や名所等に立ち寄って、豆まきならぬドライブだ。
この時期になると、世が世だけに無性に懐かしく、参じたい衝動に駆られる。
「鬼は外、福は内」、最近は湿っぽい話題ばかりだ。
豆でも撒いて厄を払い、ささやかな吉報を願いたいもんだ。
立春を前に、「春よ来い、早く来い」、真っ白な雪で汚れを洗い流し綺麗になって春よ来たれ!
写真の熊手は、もう7年も前にこのお寺さんからお札と一緒に戴いた物だが、更新ができぬまま処分せずに置いてある。
熊手も古くなって福を掻き込む威力がなくなったか?
熊手も古くなったが、親爺はもっと古い、我が儘言わずに福を掻っ込んでくだされよ。