♪「マーガレット」ならぬ「フランスギク」
牧之庵の庭は白い花々で大賑わいだ!
マーガレットならぬ「フランスギク」が純白な花をいっぱい見せる。
そば屋を始める前までは、この時期になると、家の前や沿道に所狭しと咲き誇っていたんだね。
僅かばかり店の入り口に残っていて、その名残が咲いているんだ。
繁殖力が旺盛で、道端や山の斜面、川の土堤等に群生しているのを見掛けるね。近づくと独特の臭いがして直ぐ分かるんだ。
花びら一枚ずつ抜き取って、「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」って、花占いをしたもんだね。
「マーガレット」と、よく呼んでいたが、まんざら嘘じゃなかったようだ。
元来、ヨーロッパでは、この花をマーガレットと呼ぶんだそうだね。
日本では「モクシュンギク(木春菊)」のことを、マーガレットと呼ぶようになったんだそうよ。
そのマーガレットって呼んでる花は、寒さに弱いから、雪国では越冬できないらしい。従って、通常露地では見ることができないんだね。ややこしいから、この辺ではフランスギクを「マーガレット」と呼んでも構わないんだよ。
だって、ホントはこっちが本物だからね。
ところで、この花に似た奴がもう1種いるんだね。
「シャスター・デージー」って呼ぶんだそうだが、よう似てるんだね。
牧之庵にも植えてあるんだが、まだ蕾すら見せていないね。フランスギクよりも、かなり遅れて咲くんだね。
だから、区別はつくんだが、こっちの方が、草丈があって幾分花も大きいし、全体にズッシリした感じよ。葉っぱも花も茎もね。
野辺に咲くのは、全部と言っていいほど「フランスギク」だね。確実な区別は、花が咲いたときの「臭い」で分かるんだよ。
♪コデマリにオオデマリ
オオデマリ(大手毬)&コデマリ(小手毬)
オオデマリ(大手毬)が咲いて、少し遅れてコデマリ(小手毬)が咲き出したよ。
「オオデマリ」は、暫く前から咲いているが、なかなか持続する花だね。
日陰でも気にもせず、白く大きなアジサイに似た花を見せる。
此奴は暴れ木で、小枝を真っ直ぐに、思い切り八方に伸ばすから、樹形を保つのが難しいんだね。
ババが最初の内は、切り花にして生けていたんだが、花が大きすぎてバランスが悪い上に、水あげが悪いのか、日持ちがしないので止めてしまった。
花だけ見てると、まるで白いアジサイ、葉っぱだけ見てると、ガマズミの葉っぱなんだ。
調べてみて納得、此奴はスイカズラ科のガマズミ属だ。
ガマズミの葉っぱに似てるわけだ。
「コデマリ」は5分咲き程度。此奴はバラ科の植物で、オオデマリとは全く関係ない所属だ。
それにしろ、花はガマズミにそっくりだ。
面白い偶然か?オオデマリの葉っぱは、ガマズミに似て、コデマリの花は、ガマズミの花に似ている。
関係ないが偶然の一致らしい。此奴はババが好んで生け花に使う。
オオデマリとは異なって、すんなりしてバランスが良く生け易い様だ。
牧之庵には、双方2本ずつ育っている。
♪シロバナタニウツギ&平戸ツツジ
今、この辺の山では「タニウツギ」が花盛りだ。一面に紅色の花をつけるので、この辺では「火事花」と呼んでるんだね。
言われは定かでないが、庭木としては敬遠されているんだよ。
おそらく、火災との関係で厄花扱いにされるんだろうね?花としては、とても奇麗なのに可愛そうな存在だ。
上の左の写真は、同じタニウツギだが、白い花が咲くんだね。
此奴は希に、ホントに希に発見することがあるが、自生種では3本しかお目に掛かっていないんだね。
それ程、数は少なく貴重な花なんだね。
その内の1本の木から、小枝を頂いてきて挿し木にして育てたんだが、随分大きくなって見応えがする木に成長したね。もう20年も経ってるんだろうかね。
「平戸ツツジ」は、生まれた時からあるんだが、ピンクの花も咲いているんだ。
純真で混じり気のない原色の花が好きだね。
タニウツギの隣で、ヤマボウシの花が白くなるのを待ってるんだよ。
もう直ぐだね。