牧之庵の玄関脇の竹の茂みの上部に野鳩が巣を作って、巣籠もりを確認してから暫く経っていた。
暫し観察を忘れていて、昨日覗いてみたら、可愛い子鳩が2羽元氣に育っていたので、驚かさない様に静かにデジカメに収めたんだ。
去年と同じ場所だから、おそらく同じ鳩が巣を作ったんだと思うんだね。
去年は、強風に煽られて巣が壊れ、孵化前の卵が落下してしまったんだ。
馬鹿なやつだな、同じ轍を二度踏むつもりかよ、って思いつつも雛の孵るのを期待しながら観察していたんだ。
今朝、そばを打ち終えて、前の流れの掃除をしていたんだが、流れの中に落ち葉と混じって鼠の死骸(内蔵らしきもの)らしき物を確認したんだね。
大方、野良猫が野ネズミを食い残した残骸だと、特別気にも留めずに洗い流したんだ。
待てよ?まさか!鳩じゃあるまいな?心配しながら巣を覗き込んだ。
居ない!2羽とも姿が見えない。
そう言えば、さっき一羽の烏が居たな?普段は、あんなところには寄りつきはしないはずなんだが、と言うことは、奴の仕業か?!
辺りを探したんだ。すると、何やら鳥の足が、むしり取られた羽根も散在してる。
あいつの仕業だ!間違いない。しかし、親鳥の姿が見えなかった。
あのアホ烏め!苦労して拾ってきたクルミは盗むし、ろくなもんじゃない。
お昼にマイクロバスでお越しの団体さんが来られた。
帰り際に、何人かのお客さんが一羽の子鳩を発見して「あれ、こんなところ鳥の雛がいる。
まだ飛べそうもないから、巣から落っこちたんじゃないの?親鳥が見つけてなんとかするでしょう」って、話す声が聞こえたんよ。
お客さんが帰られてから、脚立を持ってきて、そっと巣の中に入れてやったんだ。
だいぶ弱っていたが、大丈夫だろうか?心配なのは、あのアホ烏だ、然りとて、他にどうすることも出来ないし?
せめて、再度の襲撃から避けられるように願うしかない。
親鳥が心配して子鳩の傍に付いていたが、これとて咥えることも出来ないし、他に手当が見つからない?
弱肉強食の自然の摂理、自然界の定め、それにしろ後味悪い気持ちだね。
二年続けて子育て失敗、親鳥にも責任があるんだよ。
バカ親鳩め!馬鹿カラスめが。ブツブツボソボソ、蕎麦屋の親爺・・・・・・・・