断続的に冬型の気圧配置を見るが、長くは続かない。今年の冬は極端に雪が少なく、このままだと、記録的な少雪になりそうだね。それに、これ程「寒の雨」が多い年も珍しい。
こんな少雪の中でも今日は節分、明日には立春を迎える。
すっかり日も延びて、晴れ間に覗くお日様は、すっかり柔らかで、明るくなってきた。
普通であれば「雪消えの間だからフキノトウが顔を出し」だが、今年は、最初から雪が無いので、不思議な感じがする。前の小川の縁で、フキノトウを発見した。
流れの中では、リュウキンカとミズバショウが新芽を見せてきた。スイセンも新芽を伸ばしている。
こんな事で、雪の降るのが終わった訳でもあるまいが、時期ここに及んでは、もう勝負ありだ。
パウダースノーで人気のある苗場でさえ、この週末は雨、それも本格的な雨が降ったそうだ。日曜日に、スキーのために苗場にマンションを買って、ウィンタースポーツを楽しむ若者が牧之庵に来てくれた。
この雨で、苗場は雪質が悪くなったために、遠く離れた八海山スキー場まで行ってきたらしい。苗場が雨だから、何処に行っても新雪は期待できないんじゃないの?と思うのだが。
それ程、こだわったスキーヤーにとっては不満の多いシーズンなんだね。年々冬が短くなって、もう何年かしたら、標高の低いスキー場は、営業ができなくなるんじゃなかろうか?
温暖化現象は、ごく身近なところから感じられる。スキーシーズンの短縮も困った現象の一つだが、全体の雪国の産業に大きく影響してくる。今後、夏場の水不足も深刻な懸念材料だ。
その節分も雪ならぬ雨。例年ならば、暦の上では、と切り出すところだが、今年は暦通りの「立春」だね。
リュウキンカ ミズバショウ フキノトウ
時期はまだ2月に入ったばかりなのに、春先の草花は正直だ。時期を感じて新芽を伸ばす。水中では、ミズバショウやリュウキンカが、地上ではスイセンが大きくなっている。異様の光景だね。
「鬼は外」内外ともに鬼(不況鬼)が羽振りを利かす、些少の豆では追い払うに難しい。