一年ほど前に、あるリゾートマンションのインテリアを紹介した事があった。その装飾の主は、居住しながら夫婦で管理に携わる奥さんなのだ。マンションの管理形態は様々だが、このマンションは夫婦住み込みの形態を取っている。
このご夫婦は中年(とは言っても後期か?)、子育てを済ませて、暫し老後の資金調達の為にか、このマンションに携わって久しいようだ。
殊の外奥さんの多彩な趣味は、訪れるオーナーの目を楽しませ、束の間の癒しを提供してくれる。
さり気なく置かれたフラワーアレンジメント、違和感がなく、誇張せずに随所にセンスが見て取れる。
そんな心づくしを、ちょっと覗かせていただいた。ご覧あれ。
こんなマンションを利用できるオーナーは実にラッキーだ。
以前、仕事柄いろいろのマンションに出入りしたが、大概は義務的に職務に携わるだけで、建設当時に専門業者が配置した定番の置物や、装飾が施された状態が続いている。
一年にどれ程利用する訳でもないオーナーにしてみれば、特別目にも留まらない事かも知れないが、興味あるものにとっては、このさり気ないおもてなしが有り難いのでは?
ふと玄関に足を踏み入れた瞬間から、心地よい雰囲気を感じる。
中に入ってロビーの一角にも、フロントのカウンターに添えられた、ほんの小さな心づくし「いらっしゃいませ、お疲れさま。ごゆっくりおくつろぎ下さい」、心ある優しいおもてなし。
目を転じれば、フロント正面の真っ白の壁にツルウメモドキのブーケの中に、松ぼっくりのクラフトと、何やら可愛い雀とフクロウ?
どうやらアレンジメントがお好きらしい?随所に生花ではないが、いろんな花々があしらわれる。
お正月や、季節の節目には、それに見合ったお飾りでお出迎え。
話に聞くと、この奥さん、生まれ在所は我が故郷と同じらしい?何やら、生まれ在所に古家を買って、数年前から趣味で作った工房を始めたと聞く。
やがて退職後は、そこで人生を謳歌するらしい。楽しみの時間が待っている。実に羨ましい人生だ。
人生の楽園、人まさに、こうでありたいものなんだが。
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20080201