吊し雛を飾って一週間も経たないが、御来店いただくお客様には、すこぶる好評のようだ。
先日も、とある呉服問屋の方がご覧になって、作品の素晴らしさは無論、吊るし物に使われている端切れの素材に驚いておられたそうだ。
「よくもまあ、これだけの材料を集められましたね。今では、これだけの物はなかなか手に入りませんよ」ということなんだそうな。
吉田さん(ババの姉)は、専門的に和裁を学び、以前は上物の仕立てをしていた関係で、昔の端切れを大事に保存していたんだね。
それも、主に有名な織物で仕立てていたから、端切れも上物で種類も豊富なんだね。
今までも、その端切れを使って、数々の小物を作っては牧之庵に飾らせてもらっていたんだね。
その作品は、何度となくブログ上でご紹介させていただいた。
もともと手先が器用だから、作品の一つ一つが丁寧にできていて、バランスがいいんだね。
飾ってある小物をご覧になったお客さんが、どうしても同じ物を作って欲しいと頼まれて、何度か無理矢理お願いするほどなんだ。
だけどね〜、所詮端切れだから、そんなに同じ材料があるわけもなし、取ってあった材料の中から、似合った物を吟味して漸く作って差し上げたって訳よ。
もっとも、同じ物が二つとないから、それはそれで価値があり、面白い作品ができるんだろうけどね。
さて今日は、先般の続きです。残りの吊るし飾りをご紹介しましょうか。
椿 水仙 桔梗 菖蒲
カボチャ ニンジン カブ ナス