☆吊し飾り(吊るしもん)の謂われ
ホオズキ 唐辛子 鳩 蝉
草履 鶯 金魚 大根
我が娘や孫の健やかな成長を願って、桃の節句に端切れで作ったぬいぐるみを吊す。「桃飾り」とも呼ばれているそうだが、その吊し飾りの一つ一つに謂われや、言い伝えがあり、成長を願う深い親の愛情がある。
「雀」五穀豊穣をあらわし、食に恵まれ丈夫に育つように
「鳩」神の使いともいわれ、胸骨が高く、お乳をたくさん飲めますように
「燕」古くから益鳥として大切にされ、人の住む賑やかな場所に巣をつくる習性から人の出入りが多く、商売繁盛の印
「鶯」美声を愛でられるように
「鶴・亀」長寿の象徴、健康で長生きできますように
「おくるみ人形」着せ替え人形遊び
「犬張子」子供の守り犬、安産の神、安産の象徴
「猿っ子・猿ぽぽ」厄、災いが去る、無病息災でありますように
「草履」早くあんよができますように、足が丈夫になるようにと
「三角・宝袋・薬袋」香袋、お香は貴重品で薬でもあった。香袋、薬袋と昔は三角の袋に入っていた。病気にならないようにと願い
「座布団」早くはいはい、お座りができるように
「巾着」お金に不充しないように
「ほおずき」女性の守り神、婦人病の薬効の願い
「柿」滋養があり長寿の木、厄払いがあるとされる「柿赤くなると医者が青くなる」の諺ありて
「蝉」ワイワイ賑やかに元氣ある子に
「俵鼠」大黒様のお使い、ネズミには金運、霊力ありといわれる
「蝶」三三九度の男蝶、女蝶の縁起もの 蝶のように愛らしく奇麗に
「兎」赤い目のウサギは病気を退治する力ありと信じられ、諺通り病気になっても直ぐ治るようにとの願い
「野菜・果物」食べ物に不充なきように 例えば桃の実には、霊力ありとされ、邪気、悪霊を退治し延命長寿
人参は滋養があり、健康に育ちますように 大根は古来より毒消しの意味あり
「花」花の様に美しく、可愛く、心清くと心を込めて
「海老・金魚・金目鯛」紅白は目出度い色、金目鯛は稲取名産の縁起物でお目出度には欠かせない 赤は魔除けの色
「三番奏」能で祝い事に付き物 稲取では古来より伝わる夏祭りで披露される子供三番奏の舞の装束
「風船・手毬」幼児の遊び道具
「唐辛子」防虫効果、可愛い娘に悪い虫が付かない様に
☆巾着雛
今日、吉田さんご夫婦が海老名からいらっしゃってくださいました。
二人いる女の子の孫たちにと、今度は「巾着雛」を作ってきてくれたんです。孫は大喜びです。