外はまだ真っ暗、久しぶりの雨が降っている。
「ボン・ボン・ボン・ボン」柱時計が4時を告げた。さ〜て出掛けるとするか、昨夜ババから握って貰ったオニギリとお茶を詰めて、採った山菜を入れる袋を持って、真っ暗の中を出発した。
今日の目的は、毎年お邪魔している信州の栄村、我が家から少し急いで一時間ほど走る。イッポンワラビ(俗名・アブラコゴメ)の時期の確認に出掛けたのだ。
今年は雪が極端に少なく、連日の夏日のような陽気に、コゴメ(コゴミ)が例年より早く出始めるんじゃなかろうか?と、待ちきれない親爺が偵察に行くって訳よ。
現地に近づいたら、うっすらと明るくなってきたが、それでも雨降りのために、いつもより夜の明けるのが遅い様だ。
ちょっと暗い感じだが、気が気でない親爺、到着して直ぐに現地に向かった。
やっぱりなあ〜、いくら春が早いと言っても、まだ4月の中旬、いつもの年なら2週間以上も早い。日陰の場所は、まだ蕗の薹が盛りだった。
蕗の薹の時期だから、コゴメなんか無理だよな?やっぱり早すぎたな。
折角1時間も掛けて来たんだから、せめて蕗の薹でも採って帰るか。あっと言う間に袋にいっぱいになった。
それでも心配なので、別の場所に確認に行った。
おや?少しは始まってるぞ!陽当たりの良い場所に、それでも僅かばかりだがイッポンワラビを採ることが出来た(写真上)。
2時間近く現地で山菜を採ったり偵察したりで、7時頃に帰路についた。
8時前には自宅に到着、今日は定休日のため、みんなが寝ているようだ。
厨房に持ち込んで、水道で水洗いと選別をした。
さながら、蕗の薹採りになっちゃったが、天ぷら用と蕗味噌用に分けて、蕗味噌用はサッと茹でて冷凍保存、天ぷら用もいっぱいあるので、そのまま袋に詰めて冷凍にした。
奇麗に下処理をして選別 料理用はサッと茹でて冷凍保存 天ぷら用はそのまま冷凍保存
今日は一転、寒々しい雨日、俄に咲いた桜が寿命短く、すでに散りだした。
ゆっくり花見も出来ない早さ、早い農家は田打ちが始まったよ。