☆グミ「ダイオウグミ(ビックリグミ)」
グミが真っ赤な実をいっぱい熟してきた。木の下に行くとムクドリが突いて真っ赤な実が散在している。
奴らも正直だ。突いてみるが酸っぱさと、渋さが口に合わないらしく、一度試したら完熟しても見向きもしないのだ。
牧之庵では、完熟のピークを迎えると、懐かしさを味わっていただこうと、一度はガラスの大皿に入れて、縁側のテーブルにお出しする。
田舎育ちの年配のお客様は、懐かしがって2.3粒頬張る。酸っぱくて、ほろ苦い渋さがあることは承知だが、若い人の殆どはご存じないから、真っ赤な色につられて一粒「ウワ〜!スッパ〜イ!シブ〜イ!」それもそうだ、グルメ嗜好の昨今では、イチゴやサクランボすら味に厳しいご時世じゃもの。
もちろん、家の孫達は見向きもしない(そりゃそうだ、ムクドリでさえ敬遠じゃもんね)
☆ジギタリス(別名:フォックス.グローブ キツネノテブクロ)
特別、植えた訳でもないのに庭のあちこちに現れるノッポの花だ。
繁殖力旺盛で零れ種で勝手に領域を殖やす。
雑草と一緒に淘汰するのだが、それでも取り残しがあって、庭先のあちこちで背丈を伸ばし、ちょっと変わった花をいつの間にか咲かせる。
ツリガネ状の細長い花を幾重にも重なって付ける。
一つ一つの花を覗き込むと、中は幻想的な世界、宇宙空間、何ともこれが自然の営みかと目を疑うほどの芸術の部屋。
ある病気の特効薬にもなるという薬効のある植物だそうな。