昨日は「神棚」についてお話ししましたが、下の写真が仏壇の真上に祀られている「天照皇大神宮」左、「金比羅神宮」中央、獅子の雌雄(獅子は性別があるの?実在しないものだから何でも良いんでしょう)右端。
その昔は、お伊勢参り、金比羅参りといいば一大事業。出発前には激励会(大げさに言うと、お別れ会、それほどの一大決心と信仰心が必要だったでしょう)今のような道路はなく、山坂谷川を歩いての旅、履き物は草鞋、履き替え用に何足か予備を持って行ったことでしょう。街道筋は関所があって通行手形も必要、滞在旅費、身支度を万全に整えての出発。帰宅すれば、お披露目会にお祝い会、それはそれは大変な事でした。当家の何代目かの先祖様が「お伊勢参り、金比羅参り」に行ってきた当時の旅日記、宿帳、出納帳が擦り減った草鞋と一緒に大切に保管されています。誰もが行けるところではないので、出発前は親戚縁者、村人、友人等がお札を一緒に受けて来てもらうようにと頼まれたと聞き及びます。まさに、命がけの旅だったようです。
右端の宮は「西宮大神宮」恵比寿様をお祀りしてあります。左の達磨さんは上州、沼田の物です。当家では以前(数十年来)から、毎年節分前になると定期的に届きました。去年から、達磨職人の後継者がいなくなって残念ながら途絶えてしまいました。縁起物ですので代わりを探さなくてはなりません。従って、今年は入眼できずに今日まで来てしまいました。
茶の間からなかなか抜け出せません。お座敷の方にご案内いたします。
喫茶コーナーから茶の間を通して座敷を見た写真です。茶の間側には先祖の写真が何枚か掛けてあります。
奥座敷から座敷方向をみたものです。戸を開放しておくと、腰壁がないので爽やかな風が吹き抜けます。テーブルは「土蔵の戸」を利用した物です。
縁側から茶の間を通し奥座敷方向を見た写真です。
以上で大まかな牧之庵の古い仲間達のご紹介は一旦終わります。機会を見て、小間物達、今回紹介できなかった面々を登場させますので、どうぞお見知りおきを。