牧之庵は現住民家です。この地方一般の農家の間取りです。廊下は縁側としての意味合いが強く、茶の間、座敷、奥座敷を現在は牧之庵の客間として利用しています。茶の間には仏間があり、仏壇が置かれています。神棚があり、天照皇大神宮、金比羅神宮、西宮大神宮(恵比寿様)等を祀ってあります。この地方独特の神仏両面からお祀りし、仏壇の上に神棚を設けて天照皇大神宮をお祀りしてあるようです。まずは、廊下から茶の間にどうぞお入り下さい。
茶の間です。囲炉裏は昔からの状態です。蕎麦屋を開業する為に囲炉裏縁(この辺では、いろんぶち、いろりぶち、と呼ばれ、囲炉裏周りの木枠)の上に配膳ができるように広目の木版を置いただけです。上は「火棚」と呼ばれ、木の格子を吊してあります。野良作業で濡れた作業着を乾かしたり、履き物(わらじやスッペ)、野菜や魚を乾燥させ保存食にしたりするのに使いました。乾燥するために使った吊し枠です。
喫茶コーナーから逆に見た茶の間です。右上のテーブルは土蔵の戸を利用しました。
テーブルを拡大した物です。上にガラスを置いています。土蔵の戸を使ってのテーブルは店内に3個あります。それに添って小さなテーブルが置いてあります。雑誌や灰皿、メニュー等を乗せる添え台です。下が拡大写真です。
これは(その1)で御紹介した「コタツやぐら」です。上にガラスを乗せて物を置けるようにしました。下には雑誌が入っています。
仏壇前の目隠し衝立。はてさて何でしょうか?古戸を横にして、真ん中の障子枠をはずし、ベニヤ板を下地にして風呂敷を貼り付けた物です。台座は孟宗竹です。なかなか、良い感じでしょう。蘇った、昔の懐かしい古い板戸です。
テーブルの上に置いてあるメニュー立て、小物入れです。これも、照明器具に使ってある糸巻きと同じ物を改良して僕が作った物です。唐辛子やゴマ、爪楊枝が入っています。
今日で終わりにしようと思ったんですが、長くなって飽きられるんで、もう1回に分けます。残りは(その4)でご紹介します。一寸くどくてあきられるかなあ?