2、3日前から大掃除を始めたよ。
ごく押し迫った年の瀬は、なかなか掃除の時間が取れないから、毎年早めに掃除することにしてるんだ。
定休日は、他の用事が入り込んで日程調整ができないからね。
営業時間が終わってから、少しの時間の合間を縫って小刻みに掃除してるんだけど、埃って溜まるもんだね。
牧之庵は、自分たちの生活場所の一部を営業用に開放してるから、いろんな制約があって余計に難しいんだね。
私的な場所を先に処理をして、共用部と専用部分(客間や厨房)を集中的に短時間で片付ける事にしているんだね。
今日はお昼の営業が終えてから、必死になって客間(茶の間)に仕掛かった。
客間として営業用に開放してるのは、昔使っていた茶の間、座敷、奥座敷の三部屋なんだが、最も手間の掛かるのが茶の間と呼ばれる部屋なんだ。
この辺の一般的な昔の間取りで、「茶の間」だから、文字通りお茶の間だね。
通常のお客様が来ると、其所に通して、お茶を差し上げて接客する場所なんだが、この辺では、仏壇や神棚があって掃除に最も手間の掛かる部屋なんだ。
部屋の掃除よりも、神棚の掃除の方が手間が掛かるんだね。神棚に上がっている諸々の物を、すべて下に降ろして埃を払い、濡れフキンで拭いてから棚を掃除して、また戻す。
棚板は掃除機を掛け、雑巾で拭いて 下に降ろした小物を掃除して元に納める
囲炉裏の火棚、喫茶コーナー、あれこれとゴチャゴチャ置いてるから掃除は大変だ!
それでも3時間ほど掛けて、茶の間だけを終えた。掃除は終えても、障子戸の紙の張り替えも控えている。
師走る、言われる通り慌ただしく走る師走、オヤジも走る。