牧之庵の周りは、ここ数日の梅雨らしき気候でアジサイの一人舞台。この時期は何様も太刀打ちできず、名実共にアジサイの天下だ。ブルー、ピンク、紫、白、色とりどりにそれぞれが誇示している。同じ品種でも、土質、肥料、陽当たり具合等、立地環境条件で多様に変化する。まさに七変化だ。土壌の酸性度によって、酸性が強いと青色、アルカリ性の時は紅色になる。肥料の差異によっても変化し、窒素が少ないと紅色は藤色に変わる。窒素が多く、カリが少ないと紅が強くなり、カリが多いと青色が強くなるそうだ。一般のアジサイよりも開花が遅く、秋頃まで花を楽しませてくれる「十二単(じゅうにひとえ)」と呼ばれるセイヨウアジサイがある。その走りが、ようやく花を開いたが時期が長いので重宝だ。アジサイも変種改良されて多種多様だが、梅雨に一番似合うのは昔から栽培されている薄紫色の、いわゆる「アジサイ」ではなかろうか。
昔から親しまれ栽培されてきた「アジサイ」。やっぱり一番お似合いの花。結実しないので種子では殖えない 挿し木、取り木で増やすしかない
白花のアジサイ 青、紅に混じって純白も素朴で好感が持てる
ガクアジサイ 色も多種多様
駐車場で咲く混植のアジサイ。ピンク色は「アカバナアジサイ」セイヨウアジサイの一品種。ブルーはガクアジサイ、ジュウニヒトエは未だ開花準備中だ。背後はシロアジサイ他の混植。