霜月も今日で終わりとなった。
明日からは師走を迎える。予報だと、3日頃から雪になりそうだ。
いよいよ今年も最後の月が回ってくる。
昨日の定休日は、終日「たなかえ(池の沈殿土砂の撤去作業)」で終わった。
冬用のタイヤに履き替え、ババは沢庵を漬け込んだ。
生憎の雨で雨合羽を着ての奮闘、余りにも多くの沈殿土砂撤去で体中が筋肉痛だ。
一輪車にスコップで積み込み、運搬すること7、80台もあっただろうか?
薄暗くなってようやく終わり、作業衣も顔も泥だらけ、さすがに疲れた。
家に入るや孫と風呂に飛び込んで熱燗で慰労、冷え切って疲れた体は一気に酔いが回ってきたようだ。
夕食を食べ終えたら眠くなって来た。疲れと程良い酔い加減でコタツで眠ったようだ。
ふと目を覚ましたらもう10時近くになっていた。
さり気なくテレビをつけるとNHKの教育テレビで「秋冬園芸」をやっていた。
ドングリの播種の方法や実をフライパンで煎ってビールのツマミにと、酒渇きか無性にビールが飲みたくなって、1本抜いた。
飲みながら見ていると僕の好きな番組「趣味悠々」が始まった。
9月から11月まで13回に渡って放送された「四国八十八ヶ所・はじめてのお遍路」だ。
3回くらいは見たが、今回は「お遍路は人生を見つめる旅」で最終回。
自分が霊場を巡礼しているかのように見入っていたが、時間と体力が残されている内に一度は1450キロを巡拝してみたいもんだ。
朝ババに言ったら「そうだね、是非行きたいもんだね」だって。
蕎麦屋をしてる間は無理だね?その後は、体力が心配だしね?でも行きたいね!
さて、今夜は疲れたからもう寝ようとするか、徐に立ち上がり歯磨きを始めた。
テレビはつけっぱなし、洗面を終えて消そうとしたら、またまた興味を引く番組が始まっていた。
42年間も「夜間中学」で教壇に立ち続け、2千人もの卒業生を送り出したという「身城慶和」先生。今年で教壇を去ったが、高齢でなお夜間中学に学ぶ来る生徒の事を思うと、この年で定年なんて言ってられないと、退職後に学校の一部を借りて「えんぴつの会」という塾を開いて再び教えているという。
おっしゃられた一語一句に先生の真心のこもったあったかな人間性を垣間見、深く感銘し心に残った。
「夜間中学は、一人一人のふるさと、心の拠り所、ここでしか学べない最後の鈍行列車」
「生徒一人一人が私の先生でした。本当の勉強を教えられたのは自分だった」
教育者はこうでありたいものだ!荒廃した最近の教育現場、行政。
昨夜は疲れた体も癒されて幸せな気分になれた。
知るを楽しむ・人生の歩き方「不登校を抜け出せ」身城慶和先生から