☆今週は一転して冬型だった
昨日は東京都心に申し訳なさそうに初雪が降ったという。観測史上最も遅い初雪で、去年より95日、平年より73日も遅いんだそうだ。気象庁が桜の開花予想を誤算するほど、今年の天気はおかしいんだね?
12日のドカ雪以降、今週は冬型に逆戻り、春日和から一転して寒い日々が続く。
今日も朝から雪だった。量こそ少ないが、さすがに雪の日は気温が上がらない。
真っ白な彼岸花が咲いた
☆すごい奴!壮大なロマン
またまた僕の同級生について少し触れたい。とてつもない大きなロマンを持って農業を企業に育てた奴だ!近年、農業の法人組織が出来てきた。彼はまさに、20年も前に組織化しビジネスとして農業経営を捉えてきた。国の農業政策の先駆者、国のモデルケースなのだ。
彼は山一つ隔てた「十日町市」に生まれた。国の大きなプロジェクトとして施行された「八郎潟干拓事業」、彼の一家は第4次の入植者として、生まれ故郷の資産を整理して新天地にロマンを求めた。入植時期と相まって、米余りによる「減反調整期」に遭遇する。過酷な国の減反政策に矛盾を感じ、苦しく長い闘争が始まったのだ。「自分で作った米は自分で売る」農業をビジネスと捉え模索してきた。そして、20年ほど前に仲間を募って「(株)大潟村あきたこまち生産者協会」を立ち上げた。「ヤミ米」農家が日本農業の最新ビジネスとしてモデルを示し、やがては農政の政策転換までも先導し国策のモデルケースになった。彼のロマンはとてつもなく大きい。
これまでに「売れる米を作る」をスローガンに米に付加価値をつけて次々に新製品を開発してきた。研ぎの要らない「無洗米」、「発芽玄米」、「栄養機能食品米」等、品質管理は一流食品メーカー並みに徹底している。
最後に彼が目指すものは「農業としての一流企業」なのだ。
今年の1月に東洋経済新報社より著書を発行した。タイトルは「農業は有望ビジネスである!」
著書の中で彼曰く「ずいぶん大きなことを言うものだと思われるかも知れないが、私は何か一つのことに取り組むとき、とても達成することができないほど大きな目標を立てることにしている。そのため、その目標に到達するためにはさまざまな準備や行動をしなければならない。目標を小さくすれば、その目標に到達するためにそれほどの準備もいらないだろう。だが、小さな目標を立てて小さな成功を続けても、人はそれで本当に満足出来るのだろうか。人生の意味とは、そのようなものではないと私は思う」と、協会を「日本の新たな農業のモデルケース」となるべきものにする。若者が「夢と希望」を持って取り組める農業の姿を求め創造してきた。
「私が第一線を引退するときは、私自身が夢を語れなくなったときである。夢を語れる限りは、私はどんな場面でも常に第一線で走り続けていく」と結んでいる。
目標は一流メーカー、米の機能性食品のオンリーワンを目指し、株式上場も視野に入れ、今日も忙しく全国を駆けめぐっている。壮大なロマンを追って・・・・・・・・日本農業の第一線を走る。
株式会社 大潟村あきたこまち生産者協会 代表取締役 涌井徹 http://www.akitakomachi.co.jp/